豊かな食文化で知られるフランスにはレストランガイド「ミシュラン」があるように、最高峰の技術レベルと美容文化を誇る日本には美容のガイドブックをつくりたい──。
そんな思いを込めた美容師・美容室ガイドブック「KAMI CHARISMA(カミカリスマ)Hair Salon Guide」が誕生します。
12月11日のガイドブック発売に先駆け、12月3日に東京・帝国ホテルで「KAMI CHARISMA 2020 東京 アワード」を開催。
アワードには、カミカリスマ実行委員会の会長を務める麻生太郎副総理兼財務相らが出席し、カミカリスマに選定された美容師・美容室を表彰しました。
⇒表彰式の動画はYouTubeのビュートピア編集部チャンネルにて公開
さらに、2020年2月には、カミカリスマと連動した美容室の予約サイトもオープンします。
「カミカリスマって何?」という方がほとんどかと思いますので、以下の内容を詳しくご紹介します。
⇒カミカリスマ誕生の背景・目的
⇒実行委員会・後援団体
⇒海外展開と美容室予約サイト
⇒選定基準・調査方法
⇒選定美容師・美容室
⇒表彰式レポート
⇒パーマ・カラー・トリートメント&スパ部門、メンズカット部門、三つ星、二つ星、一つ星
⇒関係者あいさつ(麻生太郎会長、田端浩観光庁長官、薗浦健太郎副会長)
※お急ぎの方は、クリックで該当ページへどうぞ
カミカリスマ誕生の背景を、アワードでの主催者挨拶やガイドブックの序文からまとめると
・アニメや和食のように「美容」も日本の誇る文化である
・「美容」文化でインバウンド需要を盛り上げたい
・美容業界は美容室25万軒、美容師50万人超の巨大市場。世界でも類を見ない激戦区となっている東京の美容師•美容室は研鑽を積んでいる
・しかし、美容室は個人商店が多数を占めるため、世界に目を向けた成長戦略を打ち出せていない
・そこで「カミカリスマ」を通じて世界へ向けて発信を行い、その過程で美容師の技術錬成を促進し、単なる産業ではない誇るべき「日本文化」へと昇華させていく
というのが骨子です。
ガイドブックの編者、アワードの主催者いずれもKAMI CHARISMA実行委員会となっています。
KAMI CHARISMA実行委員会の会長は、麻生太郎氏(副総理兼財務大臣、第92代内閣総理大臣、衆議院議員)。副会長は、薗浦健太郎氏(自由民主党総裁外交特別補佐、衆議院議員)が務めています。
後援は、厚生労働省、国土交通省観光庁、日本政府観光局(JNTO)。「日本博」参画プロジェクトとして認証され、日本国際広報戦略機構の協力を受けています。
そうそうたる顔ぶれですよね。つまり、日本が観光立国を目指す上で「美容」を通じてインバウンド需要を盛り上げよう、東京五輪・パラリンピックを機に訪日外国人客もますます増える今こそ全面的に打ち出していこうということです。
ただ、実行委員会の中心は、行政コンサルティングやスポーツビジネスなどを手がける株式会社CB(東京都千代田区/代表:谷岡弘邦)です。ガイドブックは今回だけでなく毎年発刊し、アワードも続けていく構想ですが、次回も麻生太郎副総理が登壇することなどが確約されているわけではありません。
訪日外国人客へのアピール、訪日の動機づけには、海外展開が不可欠です。
このためカミカリスマは、紀伊國屋書店の海外店舗を通じ、アメリカや台湾など世界9カ国・地域で販売されます。
2020年2月にオープン予定の予約サイトについては「制作中につき詳細未定」とされていますが、この流れから察するに、日本だけでなく英語版など海外サイトも開設する、外国語対応での施術が可能なサロンを探しやすくするなど、訪日外国人客が日本の美容室を予約しやすい仕組みをつくるのではないでしょうか。
現在、美容室予約サイトはホットペッパービューティーの1強となっていますが、訪日外国人の集客に強い美容室予約サイト、上質を求める人のための予約サイトなら差別化が図れそうです。
日本人のお客さまに対しても、一般的なグルメサイトに対するOZmallやヒトサラ、一般的な旅行サイトに対する一休.comのような位置づけになったらおもしろいですね。
「選ばれし最高峰の美容師限定の予約サイト」ではありますが、カミカリスマに選定されていない美容師・美容室も掲載できる予約サイトになる予定です。
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