化粧品や洗剤などの原材料となるパーム油。そのパーム油の持続可能な生産と流通を目指す国際的な認証制度「RSPOサプライチェーン認証」を、ミルボンの基幹工場である「ゆめが丘工場」(三重県伊賀市)が取得した。
2030年までに認証パーム油採用率100%
化粧品や洗剤、加工食品からバイオ燃料まで幅広く利用されているパーム油。しかし課題も多く、アブラヤシ農園の拡大による熱帯林の破壊といった環境問題や、生産国の農園労働者への深刻な人権労働問題などをかかえている。
RSPOとは、持続可能なパーム油のための円卓会議のこと。ミルボンは2019年からRSPOに加盟し、このたび製造・加工・流通過程における認証制度である「RSPOサプライチェーン認証」を三重・伊賀のゆめが丘工場で取得した。
2030年までに、自社製品におけるRSPO認証パーム油の採用率100%を目指す。
持続可能な社会の実現に向けて
持続可能な社会の実現を目指すミルボン。「美しさを通じた心の豊かさの実現」を軸に、「再生・循環型の生産・消費活動」「人にやさしい調達活動」「公正かつ柔軟な経営体制」「働きがいのある職場環境」といった5つの重要視する課題を掲げている。
「サステナブルなパーム油の調達」は、そのうちの「人にやさしい調達活動」の一つ。「今後も、持続可能な原料調達に向けた取り組みを推進していく」としている。
文/杉野碧