2022年秋冬は、「強い女性像」を打ちだすヘアメイクに注目だ。
資生堂ビューティークリエイションセンターは、2022年秋冬の「ビューティトレンド研究」を発表。
大人っぽくカッコいい印象の「ロージーヌードメイクアップ(Rosy Nude Makeup)」と「スパイシーヌードメイクアップ(Spicy Nude Makeup)」、その人本来の魅力を引きだす「バイタルアイズ(Vital Eyes)」と「ウォームテンダー(Warm Tender)」の4つのスタイルを提案した。
「控えめ」から「丁寧につくりこむ」へ
1987年から「ビューティートレンド研究」を実施している資生堂ビューティークリエイションセンター。
最新のメイクやヘアのトレンドを、生活者への調査や、国内女性雑誌、SNSのビューティー傾向の分析、世界のコレクション情報などから総合的に分析した上で予測している。
トレンドはマスクを意識して控えめだったここ数シーズンから一転、メイクを自由に楽しみ、複数のアイテムを使って丁寧に作りこむスタイルへと変化を見せている。
そこで資生堂は2022年秋冬、周りに流されない強さを持ち、その人本来の魅力や美しさを引き出すメイクアップ&ヘアを提案する。
オトナっぽくカッコいい印象の「ロージーヌードメイクアップ」と「スパイシーヌードメイクアップ」、その人本来の魅力を引きだす「バイタルアイズ」と「ウォームテンダー」の4つのスタイルを打ち出した。
不穏なムードの中で求められる強い女性
2022年春夏向けのデザイナーズコレクションでは、パンデミック後の祝祭感に包まれた。しかし、今年2月半ばから3月初めにかけて行われた22年秋冬コレクションでは、ロシアによるウクライナ軍事侵攻が影を落とし、不穏なムードに包まれた。
そんな中際立ったのは、強い女性像の打ち出し。先行きの見えない世界の中で、「流されたくない」という人々の気持ちをくんだ新しいパワードレッシングの提案が目立った。
ヘアスタイルでは、コンパクトなボブスタイルが流行。変化への強い決意の表れを象徴するような、バッサリとカットされたヘアスタイルが強い印象を残した。
メイクは先シーズンに引き続き、90年代にインスパイアされた表現が多く見られ、バブリーでさらに勢いのある仕上がりとなった。
20~30代「丁寧につくりこみ大人っぽく」
国内の調査を年代別に見ると、国内雑誌ではZ世代やミレニアル世代といった20~30代を中心に、血色感を感じる甘めの印象から、立体感や骨格感を感じる大人っぽい表現が増えた。ヒアリングでも大人っぽく見られたい意識の表れがあった。
ヘアはストレートニュアンスが多く、ヒアリングでは、韓国を意識したボリュームのある巻き髪が存在感を放った。
チークへの注目も復活し、マスクを意識した控えめなメイクから、作りこむメイクへと変化している。
中高年は「柔らかさとメリハリ」
X世代、団塊Jr.・バブル世代といった中高年は、国内雑誌において、ツヤ肌とナチュラル眉で柔らかさとメリハリのあるメイクアップが見られた。
端正に整えることで上質なイメージを創出。ツヤと明るさのある肌づくりはヒアリングでも見られ、「親しみやすさや好感が持てることを意識している」という声があった。