フュージョニスト24色を疑似体験

フュージョニストは、53色とライトナー1種、クリア1種の多彩なカラーバリエーションを誇る。

このうち「デジタルカラーシミュレーター」で試せるのは、フュージョニストの基本色13色である「ベーシックカラー」、人気色を集めた「レコメンドカラー」8色、シーズンおすすめの提案色「シーズンカラー」3色の計24色。

デジタルカラーシミュレーターのサイトは、美容師もお客さまも誰でも利用できる。パソコンやスマートフォンからアクセスでき、アプリをダウンロードする必要はない。

シミュレーションに使用する写真は、その場で撮影しても、すでに撮ったものをアップロードしてもよい。モデル画像も利用できる。

お客さまとのカウンセリング精度高める

デミコスメティクスは、デジタルカラーシミュレーターを以下の3つのツールとして提案している。

① お客さまのセルフカウンセリングに

美容室からシーズンカラーやレコメンドカラーをおすすめされても、自分に似合うか疑問をもつお客さまが、自身で試すためのセルフカウンセリングツール。

② 美容師とお客さまの認識違いを無くす

カウンセリング時にいっしょにシミュレーション画面を確認することで、お客さまと色味の認識違いを無くす。精度の高いカウンセリングを実現するためのイメージ共有ツール。

③ 次回のヘアカラーを提案

施術当日の仕上がりスタイルに次回の提案カラーを重ねることで、次回来店までの期待度を高める次回提案ツール。

パーフェクト社のAI・AR技術を活用

デジタルカラーシミュレーターの機能は、高度な顔認証技術とAI・AR技術をもつパーフェクト株式会社が開発したもの。

パーフェクト社は、化粧品やアパレルの企業や小売店向けに、メイクやアクセサリーのバーチャル体験を提供しており、ARビューティアプリ「YouCam メイク」を筆頭に累計9億ダウンロードを超えるビューティアプリシリーズを手がけている。

たとえば、資生堂も導入企業の1社で、メイクシミュレーションツール「VIRTUAL MAKEUP（バーチャルメイク）」に採用している。また2022年3月には、資生堂からパーフェクト社へのマイノリティ出資が発表されており、美容業界のDX推進分野で存在感を増している企業だ。

今回、デミ コスメティクスが導入する「デジタルカラーシミュレーター」も、お客さまとの相互理解を深め、満足度やリピート率を高めるツールとして一役買いそうだ。

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文／大徳明子、杉野碧