バーバーカルチャーをけん引する川上昌博さん。
川上さんが代表を務める北海道旭川市の理容室「Barbershop APACHE(バーバーショップ アパッシュ)」は、10年ちかくにわたり、新規客が月100名以上、リピート率90%を維持している。
「ビューティーワールド ジャパン2022」では、トレンドとして求められる技術というだけでなく、来店頻度があがって集客に役立つというフェードスタイルの重要性を説いた。
バーバー界のレジェンドがフェード解説
5月16~18日の3日間にわたり東京ビッグサイトで開催され、5万8830名が来場した「ビューティーワールド ジャパン2022」。
川上昌博氏は、ヘア&ネイルステージのトップバッターとして登壇。「フェードを学ぶ! Barber界のレジェンド 川上 昌博が魅せるメンズカットセミナー」には、約100名の観客が押し寄せ、会場を埋め尽くした。
来店サイクルの短いフェードで経営安定
アパッシュでは施術後の写真をお客さまに見せることを徹底している。「理想の状態を知っているから、少し伸びると切りたくなって来店する」という。
きれいなグラデーションを維持するために来店サイクルが短くなることから、フェードスタイルはリピート率を高め、経営を安定させる。実際、アパッシュでは、月100名以上の新規客があり、リピート率は90%という状態が10年ほど続いている。
川上さんはまた、バリカン・トリマーのトップブランド「WAHL(ウォール)」のエデュケーターとして国内外で活躍している。
SNSが普及した現代では、「なんとなくのショートヘアはもう終わり。これからは示された画像と同じものをつくる腕を持たなくてはいけない」と力説。カット後に自分でも毎回写真を撮って見直すなど、学び続けることの大切さを語った。
文/杉野碧