美容室の予約サイトは「ホットペッパービューティー」の一強状態が続いているが、Microsoft Bingの検索結果では「エキテン」が目立つ位置に表示されることになった。
Windows PCユーザーの流入増期待
「エキテン」を運営する式会社デザインワン・ジャパンは2021年2月18日、日本マイクロソフト株式会社の検索エンジン「Microsoft Bing(マイクロソフト・ビング)」との連携開始を発表した。
マイクロソフト・ビングは、「Microsoft Edge」の初期検索エンジンとして設定されているため、Windowsパソコンのユーザーにはよく利用されている。
分析サイトStatCounterのデータによると、日本のデスクトップPCにおけるブラウザーのシェアは、Google Chrome(58.53%)が圧倒的だが、Microsoft Edge(15.69%)が2位につけている(2021年1月度)。
今回の連携開始により、検索結果一覧の右上に位置する情報ナレッジパネルに、エキテン掲載のサロンが表示されるようになった。エキテン内の該当ページにリンクが張られるため、ユーザーの流入促進が期待できる。
絞ったセグメントで着実に優位を
「エキテン」は2007年6月にスタートした口コミ・ランキングサイトで、リラク・ボディケアやヘアサロン、クリニック、グルメなどオールジャンルの店舗・施設の情報を掲載している。掲載店舗数は約505万店 で、口コミ掲載数は累計約339万件に上る(2020年8月末現在)。
美容室の予約はパソコンよりもスマートフォンでする人が多く、さらにパソコンだけで見てもMicrosoft Edgeのブラウザーシェアは1位のGoogle Chromeと水をあけられているため、今回の連携開始で「エキテン」の検索流入が大幅に強化されるとは言いがたい。
しかし、絞ったセグメントの中で着実に優位をとっていくことは重要な戦略であり、エキテンの前進に注目が集まる。