新生ウエラカンパニー株主は投資会社KKR
既報の通り、コティは米国の投資会社KKRに株式の60%を売却し、ウエラプロフェッショナル、クロレール、OPIなどのブランドを譲渡した。
この度、事業移管が終了し、2020年12月1日付でウエラプロフェッショナルは、WELLA COMPANY(ウエラカンパニー)として活動を開始する。
ウエラカンパニーの株式はKKRが60%を所有し、コティも引き続き40%を保有するが、ウエラカンパニーとしての管理チームと組織構造を持ち、独立した会社として展開していく。
なお、HFCプレステージジャパン合同会社の社名は、ウエラカンパニーが引き継いだ。
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SP、セバスチャン、OPI含む100ブランド展開
新生ウエラカンパニーは、サロン専売品を中心とするウエラプロフェッショナルだけでなく、システムプロフェッショナル、セバスチャン、OPI、一般消費者向けカラーブランドのウエラトーンなどのブランドを擁する。
100以上のブランドで100カ国以上の市場をカバーし、純売上高で23億ドル。従業員は約6,000人に上る。
ウエラカンパニーCEOに元ゴディバCEO就任
新生ウエラカンパニーを率いるのは、元ゴディバCEOのアニー・ヤング・スクライブナー氏。
スターバックス社やペプシコーラで知られるペプシコ社において営業やマーケティング分野で辣腕を振るい、ゴディバ社では3年間にわたってCEOを務めた。
ゴディバ社とスターバックス社で日本市場も経験しているといい、スクライブナーCEOによる新体制の下、ウエラカンパニーの加速度的な成長が期待される。
なお、これに伴い、コティ体制下でプロフェッショナル&リテールヘア事業の社長を務めていたシルヴィ・モロー氏は退任した。
日本ゼネラルマネージャーはステファン・ガー氏続投
ウエラカンパニージャパンのゼネラルマネージャーは、ステファン・ガー氏が続投する。
ガー氏は、コティ時代の2019年4月よりアジア統括ゼネラルマネージャーとして日本に赴任しており、今後も企業文化・ブランドの構築、イノベーションに取り組んでいく。
140年続くウエラのDNA
2020年、WELLAは140周年を迎えた。
同社は「この節目となる年に、ウエラカンパニーとして独立するにあたり、創業当初よりWELLAが紡いできたDNAに立ち返り、世界中のウエラ社員が一丸となってウエラカンパニーの発展、ブランドの成長を促進するために努力してまいります。そして、お得意先様との強力なパートナーシップをより強固にし、これまで以上にサロン様、スタイリスト様の価値を高められるようなサポートを行い、2021年の共同計画と目標を達成することをお約束します」としている。
コティ社はコティジャパン設立
なお、コティ社は、2020年11月30日付でコティジャパン合同会社を設立した。
コスメブランド「リンメル(RIMMEL LONDON)」や「グッチ(GUCCI)」、さらに「クロエ(Chloé)」などのフレグランスライセンス事業の日本における運営会社という位置づけ。代表には、市原佳代子氏が就任した。
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◆ウエラカンパニーCEO、GMプロフィール
ウエラカンパニーCEO、ウエラカンパニージャパンゼネラルマネージャーの抱負を交えたプロフィールは、次の通り。
アニー・ヤング・スクライブナー
Annie Young-Scrivner/ウエラカンパニーCEO
スターバックス社で7年、ペプシコ社で19年、営業、マーケティングおよび上級管理職を務め、ゴディバ社での3年間のCEOの経験を経てウエラカンパニーに加わる。企業間(BtoB)および企業対消費者(BtoC)の豊富なマーケティング経験に加え、ゴディバ社とスターバックス社における日本市場の経験を活かし、ウエラカンパニーの成長をさらに加速させていく。
ステファン・ガー
Stefan Gaa/ウエラカンパニージャパンゼネラルマネージャー
UHU GmbH社、Reckitt Benckiser社を経て、2017年にCotyに入社。20年以上の国際的な経験を持つダイナミックなリーダーであり、ゼネラルマネージャーとして、様々なマーケティングの上級職に就いている。複雑なポートフォリオ、大規模なチーム、組織変更を管理する経験を持ち、企業文化、ブランドの構築、イノベーションに情熱を注いでいる。
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