ヤーマンの2019年5月~2020年1月期連結決算は、通販事業が伸びたものの、海外や店販事業が不振で、前年同期比18.5%の減収だった。営業利益、経常利益、純利益は前年比で半減した。
ヤーマンの第3四半期決算
2020年4月期第3四半期(2019年5月1日~2020年1月31日)※連結
▽売上高=172億8500万円(前年同期比△18.5%)
▽営業利益=22億9100万円(同△54.3%)
▽経常利益=22億800万円(同△55.4%)
▽親会社株主に帰属する四半期純利益=12億1200万円(同△59.7%)
通期の業績予想
2020年4月期通期(2019年5月1日~2020年4月30日)<修正なし>
▽売上高=232億600万円(前年同期比△14.8%)
▽営業利益=30億700万円(同△47.3%)
▽経常利益=29億1400万円(同△49.0%)
▽親会社株主に帰属する当期純利益=17億6000万円(同△50.3%)
ヤーマンの業績ハイライト
セグメント別の業績は、通販事業が2ケタ増を達成。その反面、店販、直販、海外の各事業が売上、利益ともに前年実績を割り込んだ。
通販部門
・通販部門:個人顧客への販売(テレビによる通信販売業者経由)、カタログ通販会社向けの販売、インターネット専売業者向けの販売
・地上波を中心としたテレビ通販が大きく売り上げを伸ばした
・売上高25.3%増、セグメント利益14.9%増と好調
店販部門
・店販部門:家電量販店、大手百貨店、バラエティショップなどへの販売
・国内顧客向けの販売は堅調
・免税店を中心とした海外顧客向けの売上が、インバウンド需要の停滞に伴って落ち込んだ
・売上高23.3%減、セグメント利益36.8%減
直販部門
・直販部門:インフォマーシャルや雑誌、新聞、Webなどを用いた個人顧客への販売
・よりコストが抑制できるWeb中心の販売への転換の過程で売上が落ち込んだ
・売上減の対策に、インフォマーシャルや紙媒体などへの広告投資の比重を上げた結果、広告効率が低下して利益を圧迫
・売上高6.4%減、セグメント利益25.0%減
海外部門
・海外部門:海外の通信販売業者、卸売業者、個人顧客などへの販売
・中国国内向けの販売は売上を伸ばした(※)
・香港・韓国向けの販売が大きく落ち込んだまま復調しなかった
・売上高45.6%減、セグメント利益は64.7%減
※2019 年 11 月 11 日の「独身の日」には、中国最大の EC サイト「T-mall」で美顔器の限定セットを販売。電子美容機器部門の販売実績と売上シェアで 4 連続 1 位を獲得。「1 日の売上が 1 億人民元を超えたブランド」および「1 日の売上が 1 億人民元を超えた単独店舗」に、美顔器カテゴリから唯一ランクイン
第4四半期の計画/新業態「顔専門トレーニングジム」も
すでに始まっている第4四半期(2020年2~4月)については、積極的な取り組みを進めている。
・新業態として顔専門のトレーニングジム「FACE LIFT GYM」を出店。1号店を東京・青山(2月末)、2号店を東京・銀座(3月初旬)にオープン
⇒ご参考:FACE LIFT GYMブランドサイト
・化粧品ブランド「オンリーミネラル」の新店をジェイアール京都伊勢丹に出店(2月)
・光脱毛器「レイボーテ」シリーズの3機種を始めとする春夏の新製品を発売(3月)
・注力分野である〝ウェアラブル美容機器〟については「メディリフト」「メディリフトアイ」に続く、メディリフトシリーズ第3弾として「メディリフトネック」を投入し、市場の確立を目指す(2020年初夏予定)