シェアサロンのサロウィン、52億円を資金調達 累計調達額88億円に

経営・業界動向
シェアサロンのサロウィン、52億円を資金調達 累計調達額88億円に

累計調達額は88億円に。シェアサロンの店舗網を拡大し新規事業に投資する

大手シェアサロン「SALOWIN(サロウィン)」を展開するサロウィン社が、約52億円の資金調達に成功した。2025年2月14日の同社発表によると、累計調達額は約88億円に上る。

5年半で全国86店舗に急拡大

2019年9月に1号店を原宿にオープンし、現在は直営80店舗、フランチャイズ(FC)6店舗の計86店舗を展開する。

北海道から沖縄まで各地に出店。半個室型の「SALOWIN」に加え、2022年4月より個室占有型の「SALOWIN Suite(サロウィン スイート)」もスタートした。技術売上80%還元を掲げ、フリーランス美容師の支持を集めている。

SALOWIN(サロウィン)のシェアサロン内観
人目が気にならない半個室型のシェアサロン(写真は2021年当時)

開業も支援、利用者は150店舗1500人に

2023年からは美容室の開業支援へと事業を拡大。物件探しや内装など開業を一括支援する「ALL SHARE(オールシェア)」サービスを3月にスタート。続いて、小規模出店をサポートする「me by ,,(ミーバイ)」を2024年4月より始めた。

シェアサロンと開業サービスを合わせ、関与する美容室は全国150店舗、利用する美容師は1500人に上る。

シェアサロン86店舗と、開業支援を利用したサロンを合わせて全国150店舗に

出店拡大や新規事業に投資

今回はシリーズDに当たり、第三者割当増資で約25億円、デットファイナンス(借入れによる資金調達)で約27億円を得た。

HIRAC FUND(ヒラクファンド)やコロプラネクストなど既存の投資家から追加投資を受け、新たにEight Roads Ventures Japanやみずほキャピタルなどから投資された。さらに、複数の銀行から借入れを行った結果、52億円という巨額の資金を手にした形だ。

阿部友哉代表は「美容師の所得向上、労働環境改善、一生涯働ける環境の提供という創業当初からの想いを忘れず、美容業界における場所、人、情報のグロースプラットフォームを目指す」としている。

調達した資金は、出店や新規事業開発の費用に充てる。また、採用に積極投資して人材を集め、一層の成長を目指す。

▽既存投資家の追加投資=HIRAC FUND、コロプラネクスト、SMBCベンチャーキャピタル、ごうぎんキャピタル、三菱UFJキャピタル

▽新規引受先=Eight Roads Ventures Japan、みずほキャピタル、住商ベンチャー・パートナーズほか、事業会社1社

▽銀行からの調達=三井住友銀行、商工組合中央金庫、静岡銀行、三菱UFJ銀行、あおぞら銀行、山陰合同銀行、みずほ銀行

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