本日24日から今年の通常国会が開会しました。
これから、日本の政治の動きが慌ただしくなっていくことになります。
今回の「週刊タイパニュース」では、今後の政治の動きについて展望します。
厳しい政権運営の中で…
こんにちは!ジャーナリストでVTuberとしても活動している宮原健太です。
24日から日本の様々な政策について議論する通常国会が始まりました。
昨年の衆院選で大敗し、厳しい政権運営を強いられている石破茂首相。
一体、今年の政治はどのようになっていくのでしょうか。
通常国会の大まかな流れは?
まず、通常国会のおおまかな流れについて見ていきたいと思います。
通常国会は毎年必ず開かれる国会で、会期は延長がなければ150日間。今年は6月22日が閉会日となります。
さまざまな法案が議論されるわけですが、最初に大きな山場となるのが、来年度予算案の審議です。
政府は国会で予算案を議論し、可決成立させなければ、国のお金を使うことができません。
3月末までに来年度予算案が通らないと、石破政権は政府の運営もできなくなってしまうので、まずはこれが喫緊の課題となるわけですね。
>> 通常国会が開会、その仕組みは? 週刊タイパニュース(13)
>> 経済対策は国会でどう議論されているの? 週刊タイパニュース(4)
与野党の攻防が激しくなるのはこの時期だ!
この予算案の審議の中でも、一番、与野党の攻防が激しくなるのが2月下旬から3月上旬ごろとみられます。
なぜなら、この時期に衆議院で予算案が可決されるからです。
もちろん、日本は二院制をとっているので、その後に参議院でも予算案が審議されます。
ただ、衆議院で可決された30日後に予算は自然成立することが憲法で定められているので、どうしても衆議院の議論の行方に注目が集まってしまうのです。
野党から様々な要求が飛び交う
この予算可決の駆け引きの中で野党はさまざまな要求をしていくことが考えられます。
いま、国民民主党は「年収103万円の壁の引き上げ」、日本維新の会は「教育無償化」、立憲民主党は「政治団体献金の禁止」などを掲げています。
いまの石破政権は与党である自民党と公明党だけでは過半数を満たしていないため、予算を可決させるためには一部野党から賛成を取り付けなければいけません。
はたして、これらの政策の行方はどうなっていくのか。 国民生活に直接影響を与えるものもあるだけに、注目が集まります。
次回はまた別のニュースについて解説します。
ぜひ、お楽しみに!
宮原 健太
ジャーナリスト、YouTuber
1992年生まれ。2015年に東京大学文学部を卒業し、毎日新聞社に入社。宮崎、福岡でさまざまな事件、事故、災害現場の報道に携わった後、東京政治部で官邸や国会、政党や省庁などを取材。自民党の安倍晋三首相や立憲民主党の枝野幸男代表の番記者などを務めた。2023年に独立してフリーで活動を開始。文春や集英社、PRESIDENT Onlineや現代ビジネスなど様々な媒体に記事を寄稿している。YouTubeチャンネル「記者VTuberブンヤ新太」ではバーチャルYouTuberとしても活動しており、日々のニュースを分かりやすく解説している。
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編集/大徳明子 文・図表/宮原健太(ジャーナリスト)