昨春に設立され、代表理事を人工知能(AI)が務めることでも話題を呼んだデジタルサロン協会。
AIやDXの難解なイメージを払拭し、より親しみやすくわかりやすく、美容サロンを包括的にサポートするビューティーネットワーク的な存在へとリブランディングを図る。
2024.12.04更新(2022.12.03公開)
2030年に7万人のコミュニティ目指す
デジタルサロン協会は昨年4月より任意団体として活動を始め、3カ月後の7月に一般社団法人となった。毎月100名規模のセミナーを開催し、認知を拡大している。
現在は、無料の賛同会員が個人で約4700人、法人で約80社(約1500店舗)。有料会員についても一般会員(個人)が約1500人、賛助会員(法人)および連携団体が約50社・団体に上る。
20〜30代の気鋭の美容室経営者や幹部が中心となって立ち上げ、輪を広げている。無料、有料を合わせた会員コミュニティを2030年までに7万人、2045年に20万人の規模にすることを目指すという。
■ スタートアップメンバー
元・常任運営理事パブリックリレーションズ | 青木大地(COA) |
元・常任運営理事プロデューサー | 山内大成(i.) |
元・常任運営理事ディレクター | 木村允人(fifth) |
元・常任運営理事マーケター | 米田星慧(GOALD) |
元・常任運営理事クリエイター | 村田勝利(nex) |
=敬称略=
AIが協会の理念語る
その活動報告を兼ねた会議を2024年12月3日に開催。会場となった東京・新橋のAP新橋には、美容師やメーカー、ディーラー関係者ら約200人が集った。
会議は第1部「ウインターサミット」、第2部「リブランディング カンファレンス」の2部構成で実施された。
ウインターサミットでは、コンセプトの作り方、リブランディングの仕方、“なりたい”と“似合う”の見つけ方と共通点、クリエイティブ発想を社会に繋げる方法についてのセミナーが行われた。
リブランディング カンファレンスでは、事務局長を務める森越道大氏(SENJYU代表)が代表理事のAIと会話する形で協会の概要を紹介。AIがパーパス、ミッション、バリューなどを説明した。
より親しみやすい存在に
続いて、立ち上げ当初の常任運営理事で現在もマーケティングを担当する米田星慧(せいえ)氏が、リブランディングの目的と概要を説明した。
米田氏はメンズ特化の人気美容室GOALDでCMO(最高マーケティング責任者)を務めており、マーケティング戦略に明るい美容師として知られる。
よりわかりやすく親しみやすい存在を目指し、新たにロゴを制作したことを発表。略称である「デジサロ」を「かわいいポップな感じ」(米田氏)に仕上げたという。
包括的なビューティーネットワークへ
協会の会員には、セミナーの無料受講や福利厚生サービスなど、さまざまな特典が用意されている。
今後はより一層、業界の垣根を越えて多くの企業やサービスと連携し、美容サロンの経営や業界の発展を包括的にサポートするビューティーネットワークを目指す考えだ。
会員が利用できる協会のプロジェクト
デジサロ ディプロマ(デジタル会員証)
デジサロ プライム(福利厚生)
デジサロ オープンアカデミー(セミナー)
デジサロ LINEデスク(LINE活用)
デジサロ インカム(物販支援)
デジサロ ヒューマン(アバター作成)
デジサロ ビジネスディプロマ
デジサロ ビジネスプライム
デジサロ ビジネスDX
デジサロ オウンド連合
デジサロ オープンオーダー
デジサロ ビジネスヒューマン
デジタルサロン協会の幹部には、チェーン美容室の経営者から若手の有名美容師まで、いま勢いのある顔ぶれが並ぶ。
人気と知名度のあるメンバーが講師を務めるため毎月のセミナー動員も順調で、会員増につながっている。
代表理事 | AI |
理事 | 日笠真木哉(ベリーベスト法律事務所) |
理事 | 石塚つばさ(スルミ) |
監事 | 長田忠千代(元・三菱東京UFJ銀行) |
理事 | 前川知英(トラストアーキテクチャ) |
特別顧問 | 上野宏史(前・衆議院議員) |
特別顧問 | タラプラガダ・アディティア(システムエンジニア) |
特別顧問 | 伊藤庸一郎(大阪大学大学院教育支援デジタルクローン共同研究講座特任教授) |
運営 | 山本隆太郎(日本医療ベンチャー協会) |
=敬称略=
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