アイスタイルの2024年6月期第2四半期決算(2023年7月〜12月)は、売上高が前年同期比33.2%増の271億1700万円だった。本業のもうけを示す営業利益は8億5100万円で、同235.5%増と大きく伸びた。
新店舗の「@cosme OSAKA(アットコスメオオサカ)」や、ECのスペシャルイベント「@cosme BEAUTY DAY」の成功が増収増益をけん引した。
アイスタイル第2四半期決算
2024年6月期第2四半期決算(2023年7月1日~2023年12月31日)※連結
売上高
271億1700万円(前年同期比33.2%増)
営業利益
8億5100万円(同235.5%増)
経常利益
8億800万円(―)
親会社株主に帰属する当期純利益
4億8200万円(―)
セグメント別の業績概要
ECと実店舗で化粧品を販売するリテール事業は、前年同期比47.4%の増収を遂げた。
売上高 (百万円) | セグメント利益 (百万円) | |
マーケティング支援事業 (旧オンプラットフォーム事業) | 4,215 (12.8%増) | 948 (56.3%増) |
リテール事業 (旧ビューティサービス事業) | 19,928 (47.4%増) | 1,032 (172.6%増) |
グローバル事業 | 2,108 (4.2%減) | △76 (―) |
その他事業 | 865 (4.0%減) | 102 (17.5%減) |
@cosmeのECや店舗に出店している化粧品メーカーへのマーケティング支援の売上高が42億1500万円となり、過去最高の半期売上高を記録した。
リテール事業についてもEC、店舗ともに業績を伸ばした。ECは、スペシャルイベント「@cosme BEAUTY DAY」が過去最高の流通総額を達成。店舗は2023年9月にオープンした大型旗艦店「@cosme OSAKA」が成功し店舗全体で59.6%の増収。既存店舗にしぼっても32.8%の伸長を遂げた。
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2月16日にオンラインで開催した決算説明会では、「@cosme OSAKA」やマーケティング支援への質問に、吉松徹郎会長CEO、遠藤宗社長COOが回答した。
美容メディア「MimiTV」を運営しインフルエンサーマーケティングに強いトレンダーズとの業務提携については「さらに広い範囲でのマーケティング支援が可能になる。取引ブランド数や取引単価の増加につながると考えている」とシナジーへの期待を示した。
また、生成AIの活用については「社内でタスクフォースを組織して、アットコスメ内のオペレーション改善など、どのように取り組むべきか幅広く検討している。まだ研究段階だが積極的に進めている領域ではあるので、具体的になったタイミングでお伝えしたい」と述べた。
通期の業績予想
2024年6月期(2023年7月1日~2024年6月30日)※連結
売上高
500億円(前年同期比16.6%増)
営業利益
12億円(同46.8%増)
経常利益
10億円(同143.7%増)
親会社株主に帰属する当期純利益
7億円(同154.3%増)
※直近に公表された業績予想からの修正は無し
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文/大徳明子