ストレスの多い現代社会だからこそ、自分の機嫌は自分でとれたら。
花王は、365日24時間いつでも自分らしく「ごきげん」に過ごせる社会を目指した「#ごきげんをつくろう」活動の一環として、「n/36500 by MegRhythm(エヌスラサンロクゴマルマル バイ めぐりズム)」プロジェクトを立ち上げた。
触感が変化するヘッドスパトリートメントや微冷感シャンプー、練り香水付きのホットアイマスクなどを発売し、イベントも企画する。応援購入できるクラウドファンディングサイト「Makuake(マクアケ)」で先行販売された2品はユーザーの支持を集め、2023年12月以降に予定されているECサイトでの発売に弾みをつけた。
触感変化のトリートメント&診断付き練り香水、Makuakeで先行販売
Makuakeで販売されたのは、ウォータートリートメント「じわっとホットヘッドスパ」と、練り香水の「とろけるソリッドパフューム ~月の満ち欠け~(蒸気でホットアイマスク付き)」の2種。
「じわっとホットヘッドスパ」は、テクスチャーの変化が特徴的だ。凝り固まった頭皮に温感を感じながらマッサージしていると、さらっとした美容液から濃密なクリーム状に変わる。アミノ酸由来のダメージケア成分を含んだクリームが髪に密着し、集中補修するという。
フローラルウッディの香りが、ヘッドスパ時間を演出。レッドローズやオレンジブロッサムが織りなすブーケに、スパイシーなクローブ、ウッディなセダーを調和させた香りに包まれる。
「とろけるソリッドパフューム ~月の満ち欠け~(蒸気でホットアイマスク付き)」は、「満月」「下弦」「新月」「上弦」の4種を取りそろえる練り香水。いまの自分にふさわしい香りはどれなのかが分かるWeb問診が付いている。
このWeb問診のアルゴリズムは、パーソナライズパフュームブランド「リベルタパフューム」を展開する調香師でブランドディレクターの山根大輝さんが監修を務めたもの。
生活者との「対話」を大切にした製品づくりを
このプロジェクト開始日である8月30日、東京・渋谷のMakuake本社で報道陣向けに説明会と体験会が行われた。
「n/36500 by MegRhythm」プロジェクトを率いたのは、花王パーソナルヘルス事業部ホリスティックケアグループの仲田実沙希さん。花王の主力商品である入浴剤「バブ」や「めぐリズム 蒸気でホットアイマスク」のブランドマネージャーを務めている。
「#ごきげんをつくろう」活動について、仲田さんは「この活動を消費者の皆さまと一緒に取り組むことで1人の“ごきげん”が広がり、やがて社会全体が“ごきげん”になったら。そんな思いを込めました」と力を込めて語った。
その結晶といえる「n/36500 by MegRhythm」プロジェクトでは、年齢や性別の異なる多様な消費者との「対話」を意識した。人生100年時代、心身ともに好不調の波がある。自分に生じた「ゆらぎ」をどのように受け止め、寄り添うか。プロジェクトメンバーも当事者となり、消費者と対話して得た新しい視点が商品開発に活かされている。
Makuakeでは目標金額の159%を集めた商品も。生活者の「共感」を大切にしたプロジェクト展開が、一定の評価を受けたと言えるだろう。
調香師の山根大輝さん、裏千家準教授の岩本涼さんも共感
説明会には「n/36500 by MegRhythm」のコンセプトに共感し、プロジェクトに参画したScentopia(セントピア)代表の山根大輝さん、TeaRoom(ティールーム)代表の岩本涼さんも登壇した。
山根さんは「とろけるソリッドパフューム」において香りWeb問診のアルゴリズム監修を務めている。裏千家準教授の岩本さんは、Makuake応援購入者が参加できるイベント「TeaRoom による暗闇茶会『日日是好日』」(11月11日・12日開催)で茶を立てる予定だ。
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取材・編集・文・撮影/大徳明子 文/岡山朋代