ヤーマンの2023年4月期決算(2022年5月~2023年4月)の売上高は429億9600万円(前年同期比5.0%増)で過去最高を記録したが、中期経営計画の500億円には届かなかった。
ヤーマン2023年4月期決算
2020年11月に公表した中期経営計画(2021年4月期~2023年4月期)の最終年度だったが、「売上高500億円・営業利益率20%」の目標はどちらも未達となった。
売上高は430億円の内訳は、美容機器80%、化粧品13%、その他7%。化粧品の構成比は小さいが、美容機器と併用するなど、美容機器との相乗効果を狙った機能性化粧品が好調だった。海外事業は、中国が大きく伸びた。
利益については、営業利益61億円、経常利益59億円、純利益39億円、営業利益率14.3%。新カテゴリー創出を図るヘアケア・シェーバーや宣伝・研究開発などへの投資が先行した結果、利益が前期実績を割った。
新たな5カ年の中期経営計画では、2028年4月期に売上高700億円を目指す。利益については、当面は営業利益率10%以上を維持しながら投資に注力し、長期的には営業利益率20%を目指す考え。
2023年4月期決算(2022年5月1日~2023年4月30日)※連結
売上高
429億9600万円(前年比5.0%増)
営業利益
61億3400万円(同10.8%減)
経常利益
59億1700万円(同26.6%減)
親会社株主に帰属する当期純利益
39億1300万円(同30.0%減)
※包括利益 39億3000万円(同30.5%減)
セグメント別の業績概要
部門 | 売上高 (百万円) | セグメント利益 (百万円) |
通販 | 6,666 (28.1%増) | 2,299 (7.9%増) |
店販 | 7,953 (5.3%減) | 1,826 (27.2%減) |
直販 | 9,922 (14.2%減) | 4,587 (21.5%減) |
海外 | 17,894 (23.2%増) | 6,870 (56.7%増) |
通期の業績予想
2024年4月期(2023年5月1日~2024年4月30日)※連結
売上高
450億円(前年比4.7%増)
営業利益
65億円(同6.0%増)
経常利益
62億円(同4.8%増)
親会社株主に帰属する当期純利益
43億5000万円(同11.2%増)
文/大徳明子