コロナ禍でもっとも伸びたサロンメニューがブリーチだ。プロフェッショナルのブリーチ市場規模は、3年前から約3倍に。そのブリーチブームをけん引したのが、ブリーチカテゴリにおいてNo.1*のシェアを誇るファイバープレックス。
ファイバープレックスの魅力を前後編で徹底解剖。前編では、ブランドマネージャーの山本麻紀子さんに、なぜブリーチ市場はここまで伸びたのかを聞く。
*2022年シュワルツコフ調べ
目次
ブリーチ市場は3年前に比べて約3倍に
── 最近、ブリーチ人口が増えたと聞きます。若い世代の全頭ブリーチはもちろんですが、アクセサリーカラーやインナーカラーをしている会社員の人もだいぶ増えたと感じます。
マスク生活をきっかけに、ヘアカラーを個性の一部として認める企業も増加傾向にあります。ヘアカラーに対して、職場や周りの制限が緩くなってきた、と実感する人は約3割にのぼるというデータもあります。
ファイバープレックスの取り扱い自体もおかげさまで増えています。業界全体のブリーチ市場も3年前から比べて約3倍と、かなり増えています。
── 街を歩いていると、ブリーチオンカラーをしている人が本当に増えたなあと感じます。髪色を自由に楽しめるようになったという点で、ファイバープレックスが大きく貢献していますよね。
ありがとうございます。これまでは、「ブリーチ=(イコール)ダメージ」というイメージを持っている方が本当に多かったのですが、薬剤の進化や美容師さんの技術の向上のおかげもあり、お客さまのブリーチに対するイメージが変わってきたと感じています。ファイバープレックスは「髪が傷みにくいのに希望の色みが出せる」ということを、薬剤の力を使ってサポートできているのかなと思っております。
── 美容師さんからはファイバープレックスに対して、どんな声が上がっていますか?
ブリーチした後の手触りが全然違うとよく言われます。通常、流洗時に髪の引っ掛かりが気になるかと思いますが、ファイバープレックスはそういった引っ掛かる感じがなく、指通りが全然違う、と。
── ファイバープレックスの導入によって、ヘアデザイン提案に変化があったというような声は届いていますか?
2つあります。1つ目はダメージを抑えながらブリーチができるため、「ダメージを気にしてブリーチをあきらめていた」という方にも提案ができるようになったこと。2つ目は「ブリーチを長く続けたい人が、継続してブリーチができるようになった」ということです。
業界にムーブメントを起こした「ケアブリーチ」という提案
── ファイバープレックスは現在ブリーチシェアNo.1とのことですが、2017年の発売当初から、爆発的にヒットしたのでしょうか?
2018年、19年くらいですかね。発売直後から人気だったというよりは、美容師さんに気に入っていただき、使ってもらううちに口コミでじわじわと広がっていった感じがします。最初気に入ってくださったお客さまは、まだそこまでブリーチが一般的になっていなかった時代にすでにブリーチを繰り返しされていた方々でした。その方々が、「ブリーチを繰り返しても髪のダメージを感じにくい」と実感され、そこからの発信が徐々にSNSを中心に広がっていったという感じです。
── 「ケアブリーチ」という言葉は、シュワルツコフさん側から発信された言葉だったのですか?
ブリーチ=ダメージとの印象を変えるために別の呼び方をしたほうがいいと考えた美容師さんたちから、自然発生的に生まれ、定着していった言葉だと思います。
── 今やもうメニュー名になっていますよね。
「ケアブリーチ」という名前で提案できることによって、お客さまの心理的ハードルがずいぶん下がったと思います。「ダメージが気になるからブリーチはできない」と考えていた方々の考えが変わったのかなと。ファイバープレックスシリーズは「ケアブリーチ」と呼ばれるジャンルの中でも、従来の髪の補修にとどまらず、毛髪の「保護・強化」ができる点が強みです。そこをもっと明確に伝えていきたいです。
── コロナ禍に、ブリーチ市場が伸びたことは、どのように分析されていますか?
リモートワークを推奨する企業が多くなったので、「オンライン会議だけだったら派手な色を入れても大丈夫」と、コロナ禍で消費者のヘアカラーに対する関心は大きく高まったと感じています。あとは、「リップの色」がマスクで隠れてしまうので、何かしら色を入れたい……ということで気軽にフェイスフレーミングやインナーカラーなどのポイントブリーチを楽しむ方が増えたと感じています。