今年で22年目となる「@cosme(アットコスメ) ベストコスメ大賞」は、日本最大級のクチコミによる人気コスメを決定するイベント。
2022年12月8日、アットコスメのフラッグシップショップである東京・原宿の@cosme TOKYOで開催された発表会では、冒頭にアイスタイル・代表取締役社長COO 遠藤宗氏が今年の特徴を述べた。
コロナ禍からポジティブに動き出しつつある2022年
遠藤宗社長は、2022年はコロナ禍から少しずつ通常シフトに戻りつつある、と振り返った。
「化粧品業界において、コロナ禍からまだ完全に復活はしていないが、少しずつブランドの行動、生活者の行動、それぞれがポジティブに動き出してきている、という印象を受けている」
「アイスタイルにおいても同様で、@cosme TOKYOでの売上が先月、先々月は過去最高益を更新し、12月頭に行われた“Beauty Day”も大盛況に終わった。会社としてもコロナで苦しい時期を過ごしてきたが、かなり戻ってきたのではないかと感じている」
生活者の消費行動も変化
しかし、生活者を取り巻く環境はまだまだ不安定だ。
「コロナに始まり、ウクライナ情勢、円安など、社会情勢が不安定な世の中で、先行きが見えづらい」
「ベストコスメを発表するにあたり、生活者がいま置かれている状況との葛藤のようなものが、生活者の消費行動にかなり影響を与えている。こういった状況下で、生活者の行動も変わってきた」
ロングバズ消費で長く愛される商品を
「その特徴的な消費行動の一つとして、バズ消費が長く続く “ロングバズ消費”が見られる。また、その中で、昔発売されたものから良い商品が掘り起こされて、バズ商品に繋がっていくという行動が見られた」
「その一方で、ブランドのマーケティング活動も変わっていくきっかけになった1年であった気がしている。今までは商品が発売するタイミングで色々なマーケティング活動をされてきたと思うが、商品の価値を長きに渡って伝えていくことがより大事になってくるのではないだろうか」
アットコスメの信頼を上積みしていく
最後は、感謝の気持ちと抱負で締めくくった。
「我々はこのベストコスメアワードを発表できることを心から嬉しく思います。アットコスメはブランドの皆様、生活者の皆様の信頼の基に成り立っているサービス、そして会社です。この信頼を決して裏切らず、さらに信頼を上積みできるように、サービスも会社もレベルアップしていく所存です。どうぞよろしくお願いいたします」
取材・撮影・文/神成美智子
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