b-exは2022年9月26日、関西エリアの新たな物流拠点として、「西日本物流センター」を開設した。
環境負荷を減らす考え方を軸に、翌日配送エリアの拡大やリードタイムの短縮などサービスレベルの向上とBCP(事業継続計画)対策を図る。
大阪・中島に開設、西日本エリアをカバー
西日本物流センターが開設されるのは、大阪市西淀川区中島のマルチテナント型物流施設「プロロジスパーク大阪Ⅳ」内。近畿、中国、四国、九州、沖縄エリアを配送範囲としてカバーする。
CO2排出量の削減を図るほか、翌日配送エリアの拡大やリードタイムの短縮、BCP対策を実現し、さらなるサービス向上につなげていく。
2030年までに温室効果ガス排出量を実質ゼロに
b-exは2021年に「b-ex SDGs宣言」を掲げるなど、SDGsを経営の柱の一つとしている。重要課題の1つとして「サプライチェーン全体におけるCO2削減」を設定しており、西日本物流センターの稼働はその一環。
目標数値として、2030年までに温室効果ガス削減量スコープ1(事業者自らによる温室効果ガスの直接排出)、スコープ2(他社から供給された電気、熱・蒸気の使用にともなう間接排出)において、温室効果ガス排出量実質0を掲げている。
CO2排出量、船舶は5分の1、鉄道は10分の1
西日本物流センターの稼働にあたり、トラックによる長距離輸送の幹線部分を鉄道や船舶に転換する「モーダルシフト」を採用する。
b-exの試算によると、営業用貨物車に対するCO2排出量は、船舶が5分の1、鉄道は10分の1。モーダルシフトにより、CO2排出量の削減が期待できる。
西日本物流センター
▽住所 大阪市西淀川区中島2-1-27プロロジスパーク大阪Ⅳ内
▽稼働開始 2022年9月26日
▽配送範囲 近畿、中国、四国、九州、沖縄エリア
文/大徳明子、杉野碧