2023年4月、日本初の美と健康の専門職大学が誕生する。
ミス・パリ・グループの学校法人ミス・パリ学園は2022年9月5日、「ビューティ&ウェルネス専門職大学」が8月31日付で文部科学大臣から設置認可を受けたと発表した。
目次
業界をけん引するリーダー育成
ミス・パリ・グループは、「エステティック ミス・パリ」「男のエステ ダンディハウス」を展開するエステ業界大手。「ビューティ&ウェルネス専門職大学」は、2023年4月、神奈川・横浜に開学される。
ヘルスプロモーションをベースに、フィットネスやトリートメント、メイク、ネイルなど美の学びに加え、心理学、栄養学、経営やマーケティングなど将来を見据えた幅広い分野の学びを提供する。
サロン経営者やセラピスト、ビューティーアドバイザーのほか、企業の企画・広報スタッフや営業マネージャーなど、業界をけん引・発展させるリーダーを育成するとしている。
学長には、前・お茶の水女子大学学長の室伏きみ子氏が就任する予定。
高度な専門性はぐくむ「専門職大学」
専門職大学とは、2019年4月から設置された新しい大学制度。修業年限により「専門職大学」(4年)と「専門職短期大学」(2年)に分けられる。
設置基準として、教員の4割以上を実務家が担当することが定められ、履修科目も実習・演習や実験などが4割を占める。
また、インターンシップや学外実習など、産業界や地域社会との結びつきの強い授業を展開し、各業界に精通した人材の育成が期待されている。卒業時には「学士(専門職)」の学位が付与される。
4つの学びのポイント
ビューティ&ウェルネス専門職大学は、以下の4つを特徴に掲げている。
①医学、保健衛生学、自然科学など幅広い分野を横断的に学ぶ
肌や全身の状態、食と運動、化粧品の成分、心の状態、色彩心理など、科学的な判断ができるための知識を身につけ、実際の仕事の場面で活かすことを目指す。
また、直接人の肌に触れ、トリートメントを行う際の健康被害のリスクをゼロに近づけるため、効果を正しく評価するためのデータサイエンスの技法も学ぶ。
②語学や美術、身体表現など人間的素養を高めるカリキュラム
語学や美術、身体表現などを体験できるカリキュラムで、人間的素養を高める。パターン化したサービスではなく、一人ひとりに異なる目標を設定し、結果に対して満足いただけるプログラムを提供することで現代のニーズにこたえる。
③ビジネスモデル創造にかかわる経営理論学ぶ
ホスピタリティのマインドやコミュニケーション力など、学年が上がるにつれて社会での実践力を段階的に着実に修得できるようカリキュラムを編成。
将来的に組織のマネジャーや経営者として役立つ、ビューティ&ウェルネス産業のビジネスモデル創造にかかわる経営理論を学ぶ。
④600時間の実習、経営者とのディスカッションも
実際の企業や団体での臨地実務実習などの時間数は、4年間で20単位(約600時間)。専門的かつ応用的実践力を身につけることができる。
実務家教員による授業では、実際の現場を意識した学びを得ることが可能。ビューティ&ウェルネス産業にかかわる企業経営者とのディスカッションなども設けられる。
1期生は234名募集
2023年4月の第1期生は234名を募集。入学試験は、2022年10月から2023年3月まで実施される。なお、2022年9、10月には説明会を予定している。
→ 説明会申し込みはこちらから(ビューティ&ウェルネス専門職大学サイト)
ビューティ&ウェルネス専門職大学
■ 住所
神奈川県横浜市都筑区牛久保3-9-3
■ アクセス
東急田園都市線「たまプラーザ駅」下車、「たまプラーザ駅」南口より東急バス(研究所前経由 センター北駅行、すみれが丘行)乗車8分、「研究所前」下車徒歩5分
横浜市営地下鉄「センター北駅」下車、「センター北駅」出口3より東急バス(たまプラーザ駅行)乗車18分、「研究所前」下車徒歩5分
横浜市営地下鉄「中川駅」より徒歩14分
東急田園都市線「鷺沼駅」より徒歩17分