全国に6万3400人の調査モニターを抱える株式会社ナビット(東京都千代田区/代表取締役:福井泰代)は、全国の男女1000人を対象に、「ヘアサロン」についてアンケート調査を実施した。
コロナ禍におけるヘアサロンを選ぶ理由や頻度のほか、訪問理美容の認知度や利用についても調査した。
7割超が「美容室」利用
調査対象は全国の女性824人、男性176人の計1000人。
「理容室または、美容室のどちらに行くことが最も多いですか?」という質問に対しては、「美容室」が7割を超える結果となった。
「理容室」は12.7%だった。
ヘアサロンを選ぶ理由1位は「価格」
ヘアサロンを選ぶ決め手となるトップ3は、「価格・値段(31.7%)」「スタッフの技術(25.1%)」「スタッフの接客・人柄(12.1%)」だった。
コロナ禍で地元のサロンを選ぶ人が増えたというデータもあるが、「ヘアサロンが近所・近くにあるから」と答えた人は4番目の11.4%にとどまった。
また、「スタッフの技術」「スタッフの接客・人柄」をあわせると約4割となり、価格だけではなく、スタッフそれぞれの対応が重要なことが見てとれる。
7割が「半年以内に1度は来店」
「いつもどのくらいの頻度で、ヘアサロンに行きますか?」という質問については、約7割が半年までに1度、約9割が1年経過するまでに1度は行っているという結果になった。
「4週間・1か月」を過ぎたころからじょじょに増え、「2か月以上半年未満」に再来店する人がもっとも多く約4割だった。次いで「1か月以上2か月未満」が多く、約2割いた。
訪問理美容「知っている」は6割超
続いて自宅や病院、介護施設、障がい者施設などにいながら、いつもの散髪(カット)サービスが利用できる「訪問理美容」を知っているかについては、「知っている」が64.9%だった。
訪問理美容は「高齢や疾病などの理由でヘアサロンに行くことができない方」を対象に、特例として認められた出張理美容サービス。高齢化社会が進む中、さらに認知度が上がることが期待される。
訪問理美容「利用してみたい」は2割
「訪問理美容を利用してみたいですか?」という質問に対しては、「利用してみたい」と回答した人は約2割で、「利用しない」が7割を超えた。
また、「利用したことがある」「今後利用する予定」と答えた人は合計5%未満にとどまり、実際に利用している人はまだ少ないようだ。
生活に欠かせないヘアサロン
コロナ禍においても、約7割の人が半年以内に来店するなど、ヘアサロンが私たちの生活に欠かすことのできないことが改めてわかった。
訪問理美容の認知度は約65%だったが、自治体によってはサービスの代金を補助する制度もあり、高齢化社会においてニーズが高まっていきそうだ。
調査概要
■ 調査名
「ヘアサロン」に関する独自アンケート調査
■ 調査対象
全国に住む10代~80代の1000人(女性824人、男性176人)
■ 調査期間
2022年6月
■ 調査方法
インターネット調査
■ 調査機関
ナビット
文/比嘉廣樹、杉野碧 データ出典/ナビット