キュービーネットHDが中期経営計画 人材投資を強化

経営・業界動向
キュービーネットHDが中期経営計画 人材投資を強化

QBハウスなどを運営するキュービーネットホールディングス株式会社は、2026年度を最終年度とする5カ年の中期経営計画「Reborn for 2027」を策定した。

「働く人=スタイリスト」に選ばれる会社となることを最も重要な経営方針と位置づけ、人材育成拠点の拡充や出店強化、サービス価値の拡大に取り組む。

スタイリストに選ばれる会社に

中期経営計画の名称は「Reborn for 2027」で、期間は2022年度(2023年6月期)から2026年度(2027年6月期)までの5年間。「事業成長の源泉である『働く人:スタイリスト』に選ばれる会社となること」を「最も重要な経営方針」と位置づけている。

前中期経営計画では、2023年度を最終年度とする5カ年の計画としていたが、コロナ禍により停滞したことで3年のローリングを実施。2021年度の売上収益は205億円だが、2026年度には前中期経営計画で売上収益水準としていた300億円を目指す。

キュービーネットHDの新中期経営計画の売上収益目標
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具体的な施策として、以下の3つを掲げている。

①人材育成拠点の拡充

国内では、展開の遅れていた育成拠点と採用チャネルの拡大を図る。重要出店エリアで人材育成拠点を整備するとともに、新卒採用の強化、理美容師経験者の掘り起こしを進める。

また、ロジスカットプロフェッショナルスタイリストスクールを海外展開し、人材確保力を強化する。

②国内出店の強化

既存出店エリアに、さらに約800店舗の出店余地があるとして、2026年度までに国内で143店舗の増加を計画する。

席数2席ほどの狭小商圏型店舗の開発と、地域密着型スーパーなどを出店候補とすることで、より強固な地域ドミナント形成を目指す。

③カスタマーエクスペリエンスの向上

新しい券売機の導入やアプリ開発などによるサービス拡充により、お客さまの利便性を高め、サービス価値向上を目指す。

新券売機の導入には、3年で総額7億2300万円を投資する予定で、キャッシュレス対応や柔軟な価格設定、開発アプリとの連動が可能になる。

またアプリ開発は、LINEミニアプリやカットカルテなど、お客さまの会員化によって顧客接点の強化を図る。

2026年度には売上300億円

また、店舗拡大とサービス価値向上による収益拡大で得た資金を、スタイリストの人材投資に再分配することを目指す。この好循環によって、長期にわたって安定的に企業価値を向上できる基盤を構築していくとしている。

中期経営計画の中間年度である2024年度には、営業利益率を10%程度まで回復させ、2026年度の売上収益300億円を目指していく。

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文/杉野碧

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