口コミサイト「アットコスメ」で知られるアイスタイルは2022年8月15日、社長交代を発表。同時に、米アマゾンおよび三井物産との業務資本提携を明らかにした。アマゾンが36.95%を保有し、筆頭株主になる見込み。
吉松会長、遠藤社長の共同代表に
アイスタイルは創業者である吉松徹郎氏が20年以上にわたってけん引してきたが、次世代育成および経営体制の強化・充実を図るため、吉松氏は会長CEOとなり、アイスタイルリテールなど複数のグループ会社で代表を務める遠藤宗氏が社長COOに就任する。
代表権を吉松氏、遠藤氏ともに持つ共同代表。経営は吉松氏、業務執行は遠藤氏と分担する。
2022年9月26日開催の定時株主総会および取締役会の決議を経て正式に決定される予定。
米アマゾン、三井物産と業務資本提携
また同日、米アマゾン、三井物産それぞれと業務資本提携したことを発表した。
アマゾンについてはアメリカ本国と業務資本提携したうえで、アマゾンジャパンとも具体的な取り組みを進めていく。
アマゾンが筆頭株主に
新株予約権を発行するなどして、アマゾンが36.95%を保有する筆頭株主になる見込み。
アマゾンジャパンとの具体的な協業のひとつとして、Amazon.co.jp上にオンラインストア「@cosme SHOPPING(仮称)」をオープンする。
アマゾンのアカウントを持っている全ユーザーに対して化粧品を販売し、コスメ・美容に関する情報を提供していく考えだ。
三井物産と提携で海外事業強化も
また、三井物産の国内外における幅広いネットワークを活かし、アイスタイルの海外事業のパートナーを発掘する。
さらに両社の共同事業として、マクロデータの提供や国内流通事業における店舗開発や課題解決のサポートなどを検討している。
文/大徳明子