株式会社イークスが運営するroccoGiRL(ロッコガール)は、30代以上の女性150人を対象に、ヘアケア用品の相場を調査した。
使用しているシャンプー・トリートメントの合計金額は、2,000円以内と答えた人が65.8%と最も多いことがわかった。
目次
8割超が髪の悩み抱える
122人(81.3%)が髪に関する悩みがあると回答。悩みがないと答えた人は22人(18.7%)となり、多くの女性が何らかの悩みを抱えていることがわかった。
最も多い悩みは白髪で56%。次いでダメージ・パサつきが43.3%、くせ毛・うねりが41.3%だった。
白髪の悩みがあると選んだ人は、白髪染めの方法や頻繁に染めなければならないことに悩んでいる様子。また、白髪を染めることでダメージにつながり、ほかの悩みを増やしているという声も見られた。
白髪を選択した人の回答
・最近髪をかき上げると白髪が気になるようになったが、まだらなので効率よく染める手立てがわからないところが悩みの一つである(30代:専門職)
・自分は気にならない白髪だが、周りが「染めるのがマナーだよね」などとうるさいので、仕方なく染めている。毎日伸び続ける髪の毛なので、染めることに終わりがなくて面倒くさい(40代:専業主婦)
・白髪染めをしているせいで、髪の毛がパサつき、艶がなくなり、まとまりにくくなった(50代:専業主婦)
・白髪を染めることで髪にダメージを与えているとはわかっていても、染めずにはいられないから。加齢とともに髪が細くなり、ハリがなくなってきた(60代:専業主婦)
ダメージやパサつきを選択した人はカラーやパーマなどの施術ダメージによって、悩みを感じているようだった。
また、「お手入れ方法がわからない」と悩んでいる声も見られた。
ダメージ・パサつきを選択した人の回答
・カラーを長年続けているので、表面はサラサラに見えますが、髪の内側はかなり傷んでいると思うのでどうしたら解消できるか悩んでいます(40代:会社勤務)
・パーマとカラーで傷んでおり、シャンプーのときに短い切毛が出る。乾燥して、洗い流さないトリートメントや油が必須(50代:専業主婦)
・髪の手入れの仕方がいまいちわからない(30代:会社勤務)
くせ毛やうねりに悩む人は、加齢によるもの、もしくは湿度の関係で悩んでいた。
スタイリングが難しいという声も寄せられた。
くせ毛・うねりを選択した人の回答
・晴れの日は綺麗にまとまるけれど雨の中や湿気の多い日はボワボワ広がりうねってしまう(50代:専業主婦)
・加齢とともにくせ毛がひどくなった(70歳以上:専業主婦)
・朝は気にならなくても、雨の日はいつの間にか広がりが気になり、スタイリングが難しいと感じる(40代:会社勤務)
シャンプーは1,000円以下が6割
現在使用しているシャンプーの価格は、60%以上が1,000円以下の商品を購入していると回答した。プチプラの価格帯が人気のようだ。
選択肢の中で最も高額な3,000円以上の高級シャンプーに関しては、4.7%と少数派だった。
トリートメントは5割が1,000円以下
トリートメントの相場もシャンプー同様、1,000円以下が最も多いという結果になった。シャンプーに比べると、2,000円以上の高価なアイテムの需要が減り、「使用していない」と回答した人も増加した。
シャンプーを使用していないと回答した8人を除くと、20人の人はインバスケアをシャンプーのみで完結させていることがわかった。
6割以上がアウトバストリートメント使用せず
アウトバストリートメント(洗い流さないヘアオイルやヘアミルク)に関しては、「使用していない」と答えた人が91人で6割以上を占めた。「使用していない」人の割合が想像以上に多く、アウトバス用品の重要性がいまいち浸透していないことが考えられる。
また、シャンプー・トリートメントとは異なり、1,000円以内と答えた人と1,000円~2,000円と答えた人の差が4%ほどで大きな差はなかった。
年代別で利用率を見てみると、30代は6割がアウトバストリートメントを使用しているが、40代、60代、70歳以上では3割程度という結果になり、年齢を重ねるとともに減少傾向が見られた。
シャンプー&トリートメント相場は2,000円以下が6割超え
シャンプー・トリートメントセットの合計は、2,000円以内と答えた人が65.8%だった。
また、年代別で見てみると高価格帯に位置づけられる4,000円以上のアイテムを購入している人は、年齢とともに増加傾向にあった。
ヘアケア用品「美容室」で購入は1割以下
ヘアケア用品の購入場所については、大差をつけてドラッグストアでの購入が多いという結果になった。美容室で購入する人は6.7%だった。
「その他」と回答している人は、購入していない人やテレビの通販番組、いただき物といった回答だった。
髪の悩みがあってもプチプラを購入
81%の人が髪に対して何かしらの悩みを抱えているものの、改善するためにしっかりお金をかけてケアしている人は少ないようで、シャンプーなどのヘアケア用品はプチプラ商品を購入している人が多いことがわかった。
また、加齢の悩みも増えてくる50代以降ではシャンプー・トリートメントの相場が高くなっているが、アウトバストリートメントの利用率は30代以降から減少してる傾向にあった。
髪の悩みを抱えるお客さまへ、シャンプー・トリートメントだけではなく、アウトバストリートメントの必要性を説明することで、サロンでの購入率を上げることができそうだ。
ヘアケア用品の相場調査
■ 調査期間
2022年6月23、24日
■ 調査対象
30歳以上の女性150人
(30代:28人、40代:23人、50代:26人、60代:21人、70代以上:52人)
■ 調査方法
インターネット調査
文/比嘉廣樹