2022年上半期に注目されたヘアケア商品や、キーワードは?
ヘアケア製品開発者のための情報サイト「ヘアケア工房」を運営する近代化学株式会社(神奈川県海老名市/代表取締役:岡部達彦)は、全国の女性1,010人を対象に調査を実施した。
目次
注目商品はシャンプー、「ダメージケア」がキーワード
今年注目している・気になるヘアケア商品は、「シャンプー(57.6%)」が最も多かった。次いで「トリートメント・コンディショナー(50.5%)」「ヘアオイル(26.6%)」だった。
シャンプーやコンディショナーと回答した人は半数以上。日々のケアに重点を置いていることがうかがえる。
また、ヘアケアで注目しているキーワードは、「ダメージケア(50.5%)」が1位だった。2位は「白髪ケア(40.7%)」、3位は「髪質改善(24.9%)」だった。
トレンド情報の仕入先、ネットに次いで美容師が2位
ダメージケアや白髪ケアに注目している多くの人にとって、最新のヘアケア情報は押さえておきたいポイント。トレンドに敏感な女性たちは、どのようにして新しい情報を仕入れているのか聞いてみると、「ネット検索(口コミサイトなど)(55.3%)」が最も多かった。
「美容師(30.4%)」は、「Instagram(インスタグラム)(23.3%)」を上回り、2位に入った。
また、どのような場所でヘアケアアイテムを購入しているのかについては「ドラッグストア(59.4%)」が1位。2位は「通販(インターネット)(16.0%)」で、「美容院(10.5%)」は3位だった。
6割以上がサンプル試さない
ヘアケアアイテムの購入時、サンプルを試すかについては、「有償のサンプルを購入して試す」は8.0%、「店頭のサンプルを試す」は28.8%だった。一方、「サンプルは試さない」は63.2%となった。
6割以上が「試さない」と回答。リーズナブルなヘアケアアイテムは気軽に試せるため、サンプルを使わずに購入する人が多いのかもしれない。また、「試す」と回答した約4割は、使い心地や香りなどをチェックする人が比較的多かった。
さらに、ヘアケアアイテムの定期購入について聞いてみると、「定期購入している」は6.4%、「定期購入していたことがある」は9.7%。また「定期購入していたことはないが興味がある」は25.5%、「定期購入していたことはなく興味もない」は58.4%だった。
「定期購入したことがない・興味がない」と答えた人が約6割を占めたが、「定期購入している・していた・興味がある」と答えた人も4割以上と少なくない。通常購入よりも安く購入できたり、途切れることなく届けてくれる、定期購入のシステムにメリットを感じる人も多いようだ。
コロナ禍でヘアケア事情に変化はあった?
また、コロナ禍のヘアケア事情について見てみると、「コロナ禍以前と変わらない」が最も多く61.6%だった。「かなり力を入れるようになった」は5.2%、「少し力を入れるようになった」は17.8%。一方、「少し手を抜くようになった」は8.4%、「かなり手を抜くようになった」は7.0%だった。
6割以上が「変わらない」と答えた一方で、2割以上が「力を入れるようになった」、1割以上が「手を抜くようになった」と回答。コロナ禍が多少なりともヘアケアにも影響を与えていることが分かった。
シャンプーやトリートメントは切り替えがち
今年に入って新しく購入した・切り替えたアイテムについては、「シャンプー(55.0%)」が最も多く、次いで「トリートメント・コンディショナー(44.1%)」「ヘアオイル(20.7%)」と続いた。
多くの人が「シャンプー」や「トリートメント・コンディショナー」と回答した。毎日使うアイテムは、より良いものを求めて試行錯誤する人が多いようだ。
また、それらのアイテムはどのような基準で選ばれているのだろうか。
最も重視されていたのは「機能性(保湿・ダメージケアなど)(48.4%)」だった。次いで「価格(43.9%)」「仕上がりの質感(ツヤ・指どおりなど)(35.7%)」「香り(29.9%)」となった。
約半数が「機能性」を重視していたが、「香り」と回答した人も約3割いた。
そこで、「ヘアケアアイテム購入の際にどのような香りがする製品を選ぶか?」と質問したところ、「微香のもの(38.7%)」と回答した人が最も多かった。次いで「香りが持続するもの(32.4%)」「まったく重視しない(気にしない)(12.8%)」が入った。
トレンド発信で存在感を
今回の調査によって、「ダメージケア」や「白髪ケア」といったキーワードが注目され、多くの人が口コミサイトなどのネット検索でヘアケアの最新情報を入手していることが分かった。
一方、美容師からトレンド情報を仕入れる人は約3割おり、ネット検索に次いで多かった。ヘアケアアイテムを購入する場所についても、「美容院」と答えた人は約1割で、ドラッグストアや通販に次いで3番目と存在感を示した。
また、シャンプーやトリートメントは、気軽に買い替える人も多いことが分かった。今回の調査結果をもとに、お客さまに最新トレンドや、話題のヘアケアアイテムを提案してみてはいかがだろう。
「2022年上半期ヘアケアトレンド」に関する調査
■ 調査期間
2022年6月13、14日
■ 調査対象
全国20代~60代の女性1,010人
(20代192人、30代205人、40代205人、50代208人、60代200人)
■ 調査方法
インターネット調査
■ モニター提供元
ゼネラルリサーチ
文/杉野碧