「良い脂質」と「悪い脂質」を見極めよう
青魚の油は「良い脂質」
日常生活で、私たちは脂質を口にする機会が非常に多くなっていますが、その「質」はどうでしょうか。たくさん摂ってしまう分、どのような脂質を摂るかを考えるべきです。
おすすめなのはイワシやサバなどの青魚の油です。サバ缶は大人気になりました。青魚の油にはオメガ-3などの不飽和脂肪酸が多く含まれています。ほかにも、オリーブオイル、ココナッツオイル、アボカドなどから質の良い脂質を摂ることができます。
注目の脂質「MCTオイル」
脂質の中でも、おすすめしたいのがMCTオイルです。MCTとは中鎖脂肪酸のこと。これはかなり注目されています。
理由は明白です。脂質は糖質に比べるとエネルギーになりにくい栄養素ですが、中鎖脂肪酸は脂肪の代謝を高めて直接エネルギーになってくれる油なのです。
私が監修した「SIXPACK低糖質プロテインバー」(UHA味覚糖)にもMCTオイル入りのものがあります。
固形の油は「悪い脂質」
逆に摂りすぎると良くないのはバターや牛脂です。
バターや牛脂に多く含まれている飽和脂肪酸は、悪玉コレステロールや中性脂肪を増加させ、肥満や生活習慣病、脳卒中などの原因になります。固形の油の摂り過ぎはあまり良くないと覚えておいてください。
脂質の摂りすぎは「心筋梗塞や脳梗塞などの原因に」
脂質を摂りすぎると中性脂肪やコレステロールが増えていきます。血の中に中性脂肪やコレステロールが多すぎる状態を、脂質異常症(高脂血症)といいます。脂質異常症は動脈硬化を招き、心筋梗塞や脳梗塞などの原因になります。
脂質異常症の原因としては、飽和脂肪酸の摂りすぎが挙げられます。飽和脂肪酸は肉の脂身、バター、ラード、生クリーム、インスタントラーメンなどの加工食品に多く含まれています。
脂質を摂りすぎていると感じる人は、食生活を見直した上で、日常の運動を増やすなど、身体に良いことをするように心がけましょう。身体に良いものを食べて、運動をする。これに勝るものはありません。
今日のまとめ
今回は正しい食事の方法の中の「脂質」についてお伝えしました。毎日の食事どきに、少しでも意識してみてください!
次回、連載第29回「食事の方法・タンパク質編」は7月26日(火)公開です。毎週アップしていくので、一緒に続けていきましょう!
以上、バズーカ岡田でした!
\バズーカ岡田さんへの質問を大募集/
ビュートピアでは「バズーカ岡田さんへの質問大募集 & 理美容師さんの健康状態アンケート」を実施中です!
ご協力いただいた方の中から抽選で、読者プレゼントを差し上げます!
■ 連載
→ 「バズーカ岡田の最強ストレッチ&エクササイズ」の記事一覧を見る
■ 前回の記事
→ 27.【食事の方法/糖質編】生涯理美容師の身体づくり!バズーカ岡田の最強ストレッチ&エクササイズ
■ 読者アンケート
→ バズーカ岡田さんへの質問大募集 ※抽選で豪華プレゼント
バズーカ岡田(岡田隆)
日本体育大学体育学部教授/理学療法士
日本オリンピック委員会科学サポート部門員/日本ボディビル&フィットネス連盟ジュニア委員長/株式会社ジムガレージ取締役
1980年生まれ、愛知県出身。日本体育大学体育学部卒業、日本体育大学大学院体育科学研究科修了(体育科学修士)、東京大学大学院総合文化研究科単位取得満期退学。トレーニングは「心と体を鍛えるもの」をポリシーに、自らも選手・ボディビルダーとして活動しつつトレーニングを指導。骨格筋評論家として「ホンマでっか!?TV」などメディア出演多数。自身がプロデュースするジム「STUDIO BAZOOKA」、ボディケアスタジオ「ACTIVE RESET」を運営。
▽STUDIO BAZOOKA=studiobazooka.com
▽ACTIVE RESET=activereset.com
▽YouTube=バズーカ岡田の筋トレラボ
監修/岡田隆(バズーカ岡田)、八角卓克 構成・編集・取材/大徳明子 取材・文/大山くまお 撮影/上米良未来