糖質と一言でいいますが、実は“良い糖質”と“悪い糖質”があります。
糖質を摂るには、炭水化物が速効性バツグン。これはもはや人間にとってガソリンです。米、パン、うどんやパスタなどの麺類、イモ類などがそうです。また、果物にも多くの糖質が含まれています。これらは良い糖質です。
一方、近年は精製された糖質が増えてきました。ポテトチップスなどのスナック菓子や甘いジュースなどの加工食品のことです。このような食べものを大量に摂取すると、消化器の不調や体脂肪の蓄積につながりかねません。これらは悪い糖質と言ってもいいでしょう。
良い糖質を摂取するなら、自然の植物から摂るのが一番。「地球を食え!」ということです。
炭水化物とは、糖質と食物繊維を合わせたものです。つまり、炭水化物を食べれば、糖質と一緒に食物繊維を摂っていることになります。
食物繊維は消化されないのでエネルギー源にはなりませんが、非常に優れた栄養素です。血糖値の上昇をゆるやかにしたり、便通を良くしたり、大腸にある腸内フローラの餌になって善玉菌と悪玉菌のバランスを整えてくれます。美容やダイエットをする人などに人気があります。
食物繊維が多く含まれているのは、野菜、玄米、最近流行しているオートミール(オーツ麦を加工した食品)などです。
今、注目されているのがスーパー大麦です。ごはんに混ぜて食べるもので、コンビニなどで売っています。
スーパー大麦が優れているのは、食物繊維の量が非常に多いところです。白米、玄米、大麦に比べても、糖質が低く、食物繊維が多く含まれています。さまざまな野菜と比較しても総食物繊維量が多いです。
スーパー大麦は、美しくダイエットしたい人、疲れにくい体を作りたい人にとって最強の炭水化物なのです。
糖質の食べる順番にはコツがあります。
糖質を多く含むものを先に食べると、血糖値が一気に上昇してしまいます。上昇した血糖値を正常に戻すために、インスリンというホルモンが大量に分泌されますが、そうすると脂肪細胞にも栄養を取り込んでしまいやすくなって肥満が加速したり、血糖値が急低下して眠くなったりします。
おすすめの食べる順番は、食物繊維、タンパク質、脂質、炭水化物です。この順番にすれば、血糖の上昇を抑えることができます。「ミールシークエンスダイエット」とも呼ばれています!
食事が出てきたら、まずは食物繊維を見つける作業から始めましょう。コロッケの下に敷いてあるキャベツから先に食べれば、太りにくくなります。
今回は正しい食事の方法の中の「糖質」についてお伝えしました。毎日の食事どきに、少しでも意識してみてください!
次回、連載第28回「食事の方法・脂質編」は7月19日(火)公開です。毎週アップしていくので、一緒に続けていきましょう! 以上、バズーカ岡田でした!
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バズーカ岡田(岡田隆)
日本体育大学体育学部教授/理学療法士
日本オリンピック委員会科学サポート部門員/日本ボディビル&フィットネス連盟ジュニア委員長/株式会社ジムガレージ取締役
1980年生まれ、愛知県出身。日本体育大学体育学部卒業、日本体育大学大学院体育科学研究科修了(体育科学修士)、東京大学大学院総合文化研究科単位取得満期退学。トレーニングは「心と体を鍛えるもの」をポリシーに、自らも選手・ボディビルダーとして活動しつつトレーニングを指導。骨格筋評論家として「ホンマでっか!?TV」などメディア出演多数。自身がプロデュースするジム「STUDIO BAZOOKA」、ボディケアスタジオ「ACTIVE RESET」を運営。
▽STUDIO BAZOOKA=studiobazooka.com
▽ACTIVE RESET=activereset.com
▽YouTube=バズーカ岡田の筋トレラボ
監修/岡田隆(バズーカ岡田)、八角卓克 構成・編集・取材/大徳明子 取材・文/大山くまお イラスト/杉野碧 撮影/上米良未来
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