タカラベルモントは、「2025年日本国際博覧会」(以下、大阪・関西万博)の大阪パビリオンに出展する。
展示内容は、美容と医療を融合した「未来のヘルスケアサロン」を予定している。
大阪生まれの100年企業、1970年大阪万博にも出展
タカラベルモントは、1921年(大正12年)10月、大阪・西成村に小さな鋳物工場として創業した100年を超える老舗企業。
1970年の大阪万博にも、単独パビリオン「タカラ・ビューティリオン」を出展している。
設計・プロデュースは故・黒川紀章氏、ユニホームはコシノジュンコ氏と、当時の新進気鋭のアーティストが参画。「美しく生きる喜び」をコンセプトとしたパビリオンは盛大なものだったという。
「REBORN」テーマに公民連携で作り上げる
今回、タカラベルモントが出展する「大阪パビリオン」は、大阪府や市などが経済界と協力し、公民連携で作り上げるもの。
「REBORN(人は生まれ変われる、新たな一歩を踏み出す)」というテーマのもと、「健康」という観点から、未来社会の新たな価値の創造に取り組む。
「未来のヘルスケアサロン」目指す
今回、タカラベルモントは、大阪・関西万博の「いのち輝く未来社会のデザイン」、大阪パビリオンの「REBORN」というテーマに共鳴し、協賛を決定したという。
「“REBORN”のベースとなる『いのち』と『健康』、心身豊かで快適に暮らしやすい未来社会の実現を目指し、当社主力事業である美容と医療を融合した『未来のヘルスケアサロン』の展示を目指す」とコメントしている。
タカラベルモントが考える「未来のヘルスケアサロン」は、次のとおり。
未来のヘルスケアサロン
未来のサロンは、髪を切る、染める、スタイルを作るなどのヘアサロンとしての役割に加え、人々の健康をサポートしていく役割も加わると考えています。
地球上の全ての人々が、豊かな人生を実現できる世界を目指すためには、イノベーションの実装とライフサイエンスの進歩により、健康寿命の延伸と共に人々の豊かさの尺度の多様化に合わせたサービスが求められていくと考えています。
当社のパーパスである美しい人生をかなえる社会実現のために、当社の事業の強みである「サロン事業」を起点に、人々が健やかであり続けるための「未来のヘルスケアサロン」の実現を目指してまいります。
なお、大阪・関西万博は、2025年4月13日から10月13日の184日間、大阪・夢洲で開催される。
美容業界からは、同じく大阪で創業した企業であり、現在は東京・大阪の2本社制をとっているミルボンも、出展を表明している。
文/大徳明子、杉野碧