全日本婚礼美容家協会(全婚協)東京ブロックは2022年6月21日、「婚礼におけるかつらの扱い方・被せ方」の勉強会を国際文化学園・国際文化理容美容専門学校渋谷校で開催した。
講師は同協会副理事長で、同校校長の荘司礼子氏が務め、約60名が熱心に耳を傾けた。
伝統的な民族文化の継承担う
全日本婚礼美容家協会(全婚協)は、1975年の創立以来、伝統的な民族文化の継承や普及、才能ある美容家の発掘や育成を担ってきた。 また、着物や和洋の婚礼着付、四季の行事にかかわる美容技術の探究でも業界をけん引している。
勉強会の講師を務めたのは、同会副理事長で師範講師の荘司礼子氏。婚礼におけるかつらの扱い方を伝授した。
日本髪の変遷から着付けの実演まで
まずは、平安時代の「大垂髪(おすべからし)」から「高島田」まで、日本髪の変遷を実際のかつらを見せながら解説した。
また、結わいた状態のかつらを解体して、かつらの構造を説明。
その後、かつらの合わせ方を解説。「頭を触りながらいろんな話をして打ち解けて、かつらを合わせていく」などコツを伝授した。
また最後は、花嫁役のモデルにかつらを被せ、着付けまで行った。
梅のもようの色打掛、その上に竹の色打掛、さらに松のものと、松竹梅を重ねたあでやかな花嫁姿に、会場からは拍手が巻き起こった。
文/杉野碧