バーバー利用者の利用メニューのトップ5です。カットに続くのは「顔そり・シェービング」! なんと半数以上が利用しているのです。
アンケートでは「シェービングが気持ち良くて寝た」(30代後半)と答える男性もいるくらいで、理容ならではの技術に対する期待の高さがうかがえます。
さらに、3位以下の「眉カット」「ヘッドスパ」「トリートメント」の利用率も美容室の利用者に比べると総じて高く、「眉カット」「トリートメント」は、美容室利用者の3倍にも!
付加価値メニューの利用が、単価アップの理由になっていそうです。
続いて人気の髪型です。美容室と大きな差分が出ているのが「フェード」。
フェードはぼかしのある刈り上げスタイルですが、高い理容技術が必要になります。こだわる男性では、フェードのスタイルをキープするために毎日通うという人もいるくらい!
実際バーバーの利用頻度も、この調査では「1カ月に1回以上」の割合が46.4%(美容室30.9%)と、美容室と比べて高くなっています。来店頻度が高くなることで、スタッフとの距離がさらに縮まり、信頼関係もあがりそうです。
最後に、サロンを利用する理由を、バーバー利用者と美容室利用者との「差分」が大きい順に並べてみました。最も差分が大きかったのは「お店の雰囲気がオシャレ」、次いで「内装や家具、小物にこだわりがある」「お店のスタッフが格好いい」が続きます。
バーバーを好きなお客さまからは「サロンの世界観」という言葉を聞くことがありますが、高い技術だけではなく、サロンの内観・外観・スタッフすべてを含んだ雰囲気を楽しんでいることが分かります。
居心地の良い空間だからこそ、他のメニューも試したくなる、提案される商品を開拓なるなど、サロンとの接点もより濃くなっていくのでしょう。
データ出典
ホットペッパービューティーアカデミー
「『バーバー』利用に関する意識・実態調査」
田中 公子
ホットペッパービューティーアカデミー研究員
TANAKA KIMIKO/前職は経営コンサルティングファームでIT業界の業務改善に携わる。リクルート入社後、ホットペッパービューティーの事業企画を経て、2012年から現職。調査研究員として、「美容センサス」をはじめとする美容サロン利用調査や美容消費の兆しを発信。セミナー講演、業界誌・一般誌・テレビなど取材多数。共著に『美容師が知っておきたい50の数字』『美容師が知っておきたい54の真実』(女性モード社)ほか。
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