4年に一度の美容業界の祭典「第9回アジアビューティエキスポ」(主催:全国美容用品商業協同組合連合会)が、盛大に開催された。
2022年5月30、31日の2日間、パシフィコ横浜 A ・ B ・ Cホールに、美容師や美容学生、美容業界関係者ら3万138人が来場した。
リアルとオンラインのハイブリット開催
アジアビューティエキスポ(ABEX)は2018年以来、4年ぶりの開催。今回は現地での開催に加え、ヘアショーの一部をオンライン鑑賞できるチケットも販売し、リアルとオンラインのハイブリット開催となった。
大会テーマは「HOW ARE YOU?~LONG TIME NO SEE YOU.~」。コロナ禍を経て、「元気だった?」と久しぶりの再会を喜ぶような祝祭感につつまれた。
2日間の来場者は、目標の2万5000人を上回る3万138人。ヘアショーを中心に、出展ブースでの商談やセミナーなど大いににぎわった。
久しぶりのヘアショー、華々しく
ヘアショーは、ブルー、レッド、グリーンの3ステージで、合計63のステージが華々しく披露された。
最大規模のブルーステージのトップバッターを飾ったのは、SUNVALLEY(サンバレー)。朝日光輝氏と渋谷謙太郎氏が、「Hope for the Best」のテーマでスタイリングした。
また、モデルでタレントの山田優さんがシークレットゲストとして登場。20年以上のつき合いだという二人によって、ヘアメイクが施された。
山田優さんは、「美容は自分に自信がついたり、前向きになるもの。美容を通じて日本を明るくできたらいいなと思っているので、一緒にがんばりましょう」と呼びかけた。
初日のブルーステージラストは、air。
約15分のステージで、金丸佳右氏と髙田幸二氏がそれぞれ3人ずつのモデルを仕上げる早業で会場を魅了した。最後は大勢のスタッフをステージに呼び込み、盛大に締めくくった。
過去最多のブース出展、工夫凝らす
展示ブースには、過去最多となる155社・502小間のブースが並んだ。
初日の月曜日は学生の姿が目立ったが、各社工夫を凝らしたブースに多くの人が詰めかけた。
滝川グループのブースでは、セミナーやデモンストレーションも多数行われた。
北原義紀氏(SORA)は、「簡単に・早く・綺麗に創るユニバーサルフェードデザイン」と題し、フェードの技術を解説した。
会場内では、動画で業界情報を発信する「パブリックメディアTV」による公開収録も行われた。川上昌博氏(APACHE)とバリカンメーカー・WAHL代表取締役の田尻賢一郎氏による対談など、話題の人々がトークを繰り広げた。
そのほかにも会場のあちこちで、インスタライブなどを使いセミナーやデモンストレーションを配信する光景が多く見られた。
なお、閉会後の現在も、レッドステージとグリーンステージのアーカイブ配信が視聴できるオンラインチケットが購入できる。視聴期間は6月30日まで。価格は1650円。
文/大徳明子、杉野碧