2022年春夏は、新たな挑戦を後押しする“ポジティブなムードのヘアメイク”に注目だ。
資生堂ビューティークリエイションセンターは、2022年春夏の「ビューティトレンド研究」を発表。
「ノスタルジック リバイバル」と「シャイニングメイク」の2つのスタイルを提案した。
目次
新たな挑戦後押しする「ノスタルジック リバイバル」&「シャイニングメイク」
資生堂ビューティークリエイションセンターは1987年から、ヘアメイクのトレンドを探る「ビューティートレンド研究」を実施している。
生活者への調査や、国内女性雑誌・SNSのビューティー傾向の分析、世界のコレクション情報などを収集し、それらを総合的に分析した上で、最新のメイクやヘアのトレンドを予測するもの。
2022年春夏は、長引くマスク生活の中で、しばらく停滞していたメイクのトレンドが動き始めた。消費者の「新しいメイクに挑戦したい」という意識が高まりつつあるようだ。
そこで資生堂は、新たな挑戦を後押しできるようなポジティブなムードのヘアメイクを提案。「ノスタルジック リバイバル」と「シャイニングメイク」の2つのスタイルを打ち出した。
祝祭感ただよう2022年春夏コレクション
2022年春夏コレクションの傾向を分析すると、オンライン発表を余儀なくされた過去2シーズンを経て、リアルで行うショーが戻ってきたことから、再始動にこぎつけた喜び、祝祭感が今季のムードを支配している。
そんなムードを表すように、色にあふれ、軽やかで開放的なファッションが目を引く。
ヘアは豊富なバリエーションが登場し、新しく、それでいてノスタルジックなスタイルが数多く見られた。中でも90年代のスーパーモデルのようなストレートのロングヘアや眉上レングスのベリーショートに注目。
メイクは、パーツのどこかに輝きやきらめき感があり、色っぽさをまといながらヘルシーで意思を感じる女性像が目を引いた。
20~30代「またメイク楽しみたい」
国内女性雑誌やSNS、生活者の調査を年代別に見ると、20~30代を中心に国内雑誌では、停滞していたメイクのトレンドに動きが見え始めた。
ヘアはワイドバングのバリエーションが見られた。
アイメイクはボリュームアップの傾向にあり、眉のカラーアイムも豊富に登場。リップは80年代後半~90年代前半を彷彿させるローズ系カラーに注目だ。
また、生活者への調査では、「コロナ前のようにメイクを楽しみたい」という気持ちが高まっているようだ。
40~50代は「ヘアケア意識の高まり」継続
40~50代のヘアに関しては、ツヤ髪のニーズが高く、ヘアケア意識の高まりが継続している。
メイクは国内雑誌において、気持ちの切り替えスイッチとしてリップメイクに復活の兆しが見られた。また、アイテムの進化により、ベースメイクの注目も高まっている。
全体的なメイクのボリューム傾向はこの世代にも見られ、生活者への調査では、色や質感の調和がとれた多幸感のあるムードが感じられた。中でも、ボリュームのある華やかな仕上がりとヘルシーで落ち着いた仕上がりが特徴となっている。