「今後、コロナ収束後※に美容サロンの利用頻度を今よりも増やす予定はありますか。」に対しては、美容室は「今よりも増やしたい」が15.0%で、「今よりも減らしたい」の5.2%を上回っています。
※新型コロナウイルス感染症を気にせず外出できる状況
他の美容サロンも同様に聞くと「今よりも増やしたい」がすべて美容室よりも高い結果に。これは美容室ほど来店頻度を保てていないのも理由にありそうです。
「今よりも増やしたい」が最も高いのは「エステサロン」。外出機会が減った影響で「コロナ太り」に悩んでいる女性も多いと言われていますが、コロナ禍が落ち着いたら、サロンでしっかり施術したいというニーズがありそうです。
最後に「コロナ前に比べて、美容サロンで重要視するようになったこと」は、1位が「密が回避できる空間での施術」、「スタッフとの会話をなるべく控えられる」は2位。
美容室のメニューやクーポンの中で「スタッフとの会話を控えたいかどうか」を選べる「黙カット」もTVやニュースで話題になりました。もともとコロナ前からも、美容室で「そっとしてほしい」は、「コミュニケーションを取りたい」を上回っていましたが、感染症対策としてもニーズが出ています。
今回の調査では、「メニュー・サービス」にしても「サロンで重要視するポイント」にしても、もともとあったニーズがコロナ禍をきっかけに顕在化して上位に入ってきたように思えます。
つまり一時的なニーズではなく、コロナ禍が収束してもお客さまへの提供価値として重要視されるものは多いのではないでしょうか。
データ出典
ホットペッパービューティーアカデミー
「コロナ禍の美容トレンド調査/サロン別メニューランキング」
田中 公子
ホットペッパービューティーアカデミー研究員
TANAKA KIMIKO/前職は経営コンサルティングファームでIT業界の業務改善に携わる。リクルート入社後、ホットペッパービューティーの事業企画を経て、2012年から現職。調査研究員として、「美容センサス」をはじめとする美容サロン利用調査や美容消費の兆しを発信。セミナー講演、業界誌・一般誌・テレビなど取材多数。共著に『美容師が知っておきたい50の数字』『美容師が知っておきたい54の真実』(女性モード社)ほか。
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