大胸筋が歩いてる! バズーカ岡田です!
日本オリンピック委員会の科学サポート部門員、日本体育大学の教授を務めています。男子柔道強化総務コーチ兼体力強化部門長も務めていました!
理美容師さんが立ち仕事のサロンワークをずっと続けられることを目指す、連載『バズーカ岡田の最強ストレッチ&エクササイズ』。
第13回は、「肩関節の問題」をやわらげるためのストレッチの後編です。私と一緒にやっていきましょう!
目次
今日のポイント
肩関節の問題対策については、
の全4回。今日は「ストレッチ後編」です。
今回は肩関節の問題をやわらげるためのストレッチです。
肩関節と大きなかかわりのある「棘下筋(きょくかきん)・小円筋(しょうえんきん)」「菱形筋(りょうけいきん)」のストレッチをご紹介します!
5分ほどでできる手軽なストレッチなので、サロンワークを始める前や合間の時間にやってみてください!
①棘下筋・小円筋
棘下筋・小円筋とは
前回もお伝えしましたが、肩関節は、いわゆる肩の部分だけでなく、鎖骨(さこつ)や肩甲骨(けんこうこつ)、上腕骨(じょうわんこつ)などで構成されています。
それぞれについている筋肉をストレッチすることで、肩関節が動きやすくなります。
肩と腕をつなぐインナーマッスル
棘下筋・小円筋は、肩のインナーマッスルです。
ちなみにインナーマッスルと言われていますが、表層から触ることも可能な筋肉です。
回旋筋腱板(かいせんきんけんばん)という、肩甲骨と上腕骨(肩から肘までの骨)を安定してつないでくれる4つの筋肉のうちの2つになります。他には、棘上筋(きょくじょうきん)と肩甲下筋(けんこうかきん)があります。
棘下筋・小円筋は、肩を外旋(がいせん/外に開く動き)させる役割がありますが、小さな筋肉なので、弱くなったり、固くなりやすいと言われています。
ここをしっかりほぐしてやることで、肩を動かしやすくなります。
棘下筋・小円筋「肘と肩を壁につけて腕を水平にする→下に押していく」
1)肘と肩を壁につけて腕を水平にする
肘と肩を壁につけて腕を水平にします。
反対側の手を、壁についているほうの手の上に重ねます。
2)下に押していく
肘をつけたまま、手を押して下げていきます。
このとき、脇の下あたりの筋肉が伸びていくのを感じてください。
腕を内旋(ないせん/内側にねじる動き)させることによって、外旋させる棘下筋・小円筋が伸びていくわけです。
棘下筋・小円筋
■ アクション
1)肘と肩を壁につけて腕を水平にする
2)下に押していく
■ 回数
左右10秒ずつ×2セット