大胸筋が歩いてる! バズーカ岡田です!
日本オリンピック委員会の科学サポート部門員、日本体育大学の准教授※を務めています。ツイッターやYouTubeなどで筋トレやダイエットについて発信しているのでチェックしてください!
理美容師さんが立ち仕事のサロンワークをずっと続けられることを目指す、連載『バズーカ岡田の最強ストレッチ&エクササイズ』。
第12回は、「肩関節の問題」をやわらげるためのストレッチの前編です。私と一緒にやっていきましょう!
※編集注)2022年4月より教授就任
今日のポイント
肩関節の問題対策については、
の全4回。今日は「ストレッチ前編」です。
今回は肩関節の問題をやわらげるためのストレッチです。特に肩が上がりにくい人、肩を上げようとすると痛みがはしる人、後ろに手を回せない人は、ぜひ試してほしいと思います。※肩こりに関してはまた別でご説明します!
肩関節の動きに関わる「大胸筋(だいきょうきん)」と「小胸筋(しょうきょうきん)」のストレッチをご紹介します。
5分ほどでできる手軽なストレッチなので、サロンワークを始める前や合間の時間にやってみてください!
①大胸筋
大胸筋とは
肩関節は、いわゆる肩の部分だけでなく、鎖骨(さこつ)や肩甲骨(けんこうこつ)、上腕骨(じょうわんこつ)などで構成されています。
それぞれについている筋肉をストレッチすることで、肩関節が動きやすくなります。
猫背の人は大胸筋が硬い!
大胸筋とは、鎖骨や上腕骨などについている胸の大きな筋肉です。私のパンパンになっている大胸筋をぜひご覧ください。
肩が上がりづらい人は、姿勢の悪さが関係しています。猫背で肩が前に出てしまっている人は、肩が上がりづらくなります。
このとき、硬くなるのが大胸筋です。大胸筋が硬くなってしまうと、さらに肩が前に出てしまい、肩が上がりづらくなったり、痛みがはしったりする原因になります。
大胸筋をほぐしてやわらかくすることで、肩が上がりやすくなります。
大胸筋「前腕を壁につける→体をそらす」
1)前腕を壁につける
まず、前腕(肘から手首まで)を壁につけます。
大胸筋は上部、中部、下部に分けられますが、肘を肩と同じ高さにすると大胸筋の中部に効くようになります。
2)体をそらす
肘を壁につけたまま、胸を開いていきます。
右の大胸筋が伸びているのが感じられるところまで、体をそらしてください。このとき、息をしっかり吸うと、肺に空気が入って胸が開きやすくなります。
このとき、腕がしびれる人は、秒数を短めにしてください。
大胸筋
■ アクション
1)前腕を壁につける
2)体をそらす
■ 回数
左右20秒ずつ×3セット