世代別の価値観を理解し、お客さま満足度アップ!

特集・インタビュー
世代別の価値観を理解し、お客さま満足度アップ!

Z世代・ゆとり世代・団塊世代など、世代別の価値意識の違いについて語られるのをよく耳にします。

今回は、ホットペッパービューティーアカデミーが2022年2月に実施した「世代別の美容消費・価値観に関する調査」から、それぞれの世代の価値意識の違いを踏まえ、サロンでの接客や満足度アップのためにどう生かせばいいのか、データを元に読み解いていきます。

 

文・作表 岡本 華奈子(ホットペッパービューティーアカデミー研究員)

①「サロンで困った経験ある」は約半数!

まず、ご紹介したいデータがあります。今回のアンケートでは、『美容サロンで、「自分が出来なくて/言えなくて」困ったことがある』と回答をした人の割合が、全ての世代でなんと半数前後にものぼることがわかりました。

では、具体的にどのような点に「困った」「出来なかった」と感じているのでしょうか。

世代別の価値観の違いをより分かりやすくするために、 “Z世代” “ミレニアル世代”といわれる20代と、“オトナ女性”世代といわれる40代の差を比較してみましょう。

20代と40代のサロンで困った経験アンケート(ホットペッパービューティーアカデミー研究員レポート)

20代、40代ともに、「なりたいスタイルや、やりたいデザインを聞かれたが、特にイメージがなかった」がトップに。そもそもサロンに来店する際に「こんなスタイル・デザインにしたい!」と明確にイメージできているお客さまは少ないようです。

ただ、この同じ「イメージがない」という回答にも、フリーアンサーを見ていると年代別の違いがあるようです。

年代で異なる「なりたいイメージがない」理由

40代は、すでに自分のスタイルが確立しているためか、「こだわりがあまりない」という意味合いから、特にイメージと聞かれても答えられないといった声が多いようでした。

一方で20代は、「経験値が低い」という理由から、「自分に似合うスタイルやデザインがよくわからない」=なりたいイメージがないといった意見が多く見られました。

20代と40代のサロンで困った経験アンケート(ホットペッパービューティーアカデミー研究員レポート)

また、20代は、「遠慮する」「恥ずかしい」といったキーワードも多く見られました。

20代の2位の「カタログからスタイルやデザイン、色などを選ぶのが難しかった/選べなかった」や、4位の「なりたいスタイルや、やりたいデザインはあったが、伝え方がわからなかった」という点も、「(なかなか色を選べなくて・時間がかかって)申し訳ない」「自分の希望を言うのが恥ずかしい」といった気持ちからきているようです。

20代は「周りからの見られ方を気にする」「空気をよみすぎる」「承認欲求が強い」

では、そのような「遠慮する」「恥ずかしい」という気持ちがどこから来るものなのか、20代が持つ全体的な価値観から見ていきます。

20代の価値観退陣寒けにおける意識の調査結果(ホットペッパービューティーアカデミー研究員レポート)

こちらは20代女性のランキングですが、オトナ女性世代と差分が大きかった(=40代女性より20代女性のほうが特に重要視している)項目に色をつけて強調をしています。

最も回答差が大きかったのは、「他人からの目線が気になる」という項目。この項目は若い世代ほど高い傾向にあるのですが、特に20代は「似合わないと思われているのでは」「(美容サロンで)おしゃれな人が多いと気後れする」など、過剰なほどに「周囲からどう見られているのか」を気にしているようです。

こちらが、フリーアンサーに多く見られた「恥ずかしい」といった回答の背景となっているのです。

次いで、空気をよみすぎるという傾向。20代は皆さんのイメージ以上に「思ったことが言えない」「空気をよむ」傾向があります。

そのため、美容のプロに意見しづらいので、イメージと違っても言えなかったり、言いたいことやしてもらいたいことがあっても遠慮したりしてしまうのです。

また、「周囲の人から認められたいという気持ちが強いほうだと思う」といった承認欲求が高いのも、この世代の特徴です。

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