上腕三頭筋とは、いわゆる「二の腕」のことです。上腕の「力こぶ」が出る側の反対側、たるみが出る下側の部分をさします。
肘を伸ばしたり、肩を上げたりするときに使う、かなり大きな筋肉です。肘の出っ張っている部分(肘頭:ちゅうとう)にもついていますが、肩甲骨(けんこうこつ)にもついています。
ここの部分が硬くなると、肘の痛みにもつながります。肘に痛みが出ている人は、上腕二頭筋だけでなく、上腕三頭筋もしっかりストレッチしてみてください。
文字通り、筋頭(きんとう)と呼ばれるものが3つ存在しています。様々な角度でのストレッチが効果的になってきます。
肘を壁につけて(写真では右肘)、反対側の手で手首を持ちます。
手首を持っていた手で、肘をついている側の手を下に押していきます。
このとき、右の手を右の肩甲骨に向けて押してください。そうすることで、上腕三頭筋がしっかり伸びていきます。
手を押す方向を少し変えると、上腕三頭筋がまんべんなく伸びますので、時間にゆとりがあれば試してみてください。
上腕三頭筋
■ アクション
1)肘を壁につけて手首を持つ
2)片手で手首を押す
■ 回数
左右20秒ずつ
今回は肘関節の問題をやわらげるためのストレッチについてお伝えしました。もし肘の痛みがひどい場合は医療機関の受診をおすすめします。
また冒頭でも書き示しましたが、肘関節の痛みには前回の「腱鞘炎対策」のストレッチと合わせて効果が出てきます!
週に1回でも効果は出ますが、週に3回やれば、なお効果が出ます。サロンワークの前後やすき間時間に試してみてください!
次回、連載第11回「肘関節の問題対策 予防エクササイズ編」は3月22日(火)公開です。毎週アップしていくので、一緒に続けていきましょう!
以上、バズーカ岡田でした!
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バズーカ岡田(岡田隆)
日本体育大学体育学部教授/理学療法士
日本オリンピック委員会科学サポート部門員/日本ボディビル&フィットネス連盟ジュニア委員長/株式会社ジムガレージ取締役
1980年生まれ、愛知県出身。日本体育大学体育学部卒業、日本体育大学大学院体育科学研究科修了(体育科学修士)、東京大学大学院総合文化研究科単位取得満期退学。トレーニングは「心と体を鍛えるもの」をポリシーに、自らも選手・ボディビルダーとして活動しつつトレーニングを指導。骨格筋評論家として「ホンマでっか!?TV」などメディア出演多数。自身がプロデュースするジム「STUDIO BAZOOKA」、ボディケアスタジオ「ACTIVE RESET」を運営。
▽STUDIO BAZOOKA=studiobazooka.com
▽ACTIVE RESET=activereset.com
▽YouTube=バズーカ岡田の筋トレラボ
監修/岡田隆(バズーカ岡田)、八角卓克 構成・編集・取材/大徳明子 取材・文/大山くまお 撮影/上米良未来
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