③セルフマッサージ
セルフマッサージとは
足の裏の土踏まずと同じように、手のひらにも「アーチ(くぼみ)」があります。
ただ、ハサミを使ったりシャンプーをしたりと、手のひらや指を酷使すると、親指が前に出てしまったり、指がおかしな方向に向いてしまったりして、アーチが崩れてしまいます。アーチが崩れると、指のつけ根や関節に炎症が起こって腱鞘炎になってしまうのです。
アーチのコンディションが悪くなると、手のひらの感覚も悪くなります。セルフマッサージで手のひらのアーチのコンディションを取り戻しましょう。
セルフマッサージ「親指のつけ根のふくらみを押す→小指のつけ根のふくらみを押す→親指と人さし指の間を押す→手の甲の骨と骨の間を押す」
1)親指のつけ根のふくらみを押す
親指のつけ根にあるふくらみのことを母指球(ぼしきゅう)といいます。
ここを親指でゆっくり押していきます。
2)小指のつけ根のふくらみを押す
小指のつけ根にあるふくらみを小指球(しょうしきゅう)と呼びます。
ここを親指でゆっくり押していきます。
3)親指と人さし指の間を押す
手の甲から親指と人差指の間にある谷間を親指で押していきます。
この部分を押すことで、手がしっかり広がるようになります。
4)手の甲の骨と骨の間を押す
手の甲にある指の骨を中手骨(ちゅうしゅこつ)といいます。
親指と人さし指、人さし指と中指、中指と薬指、薬指と小指のそれぞれの中手骨の間を親指でゆっくり押していきましょう。
ここを押すと指の可動性が高まり、アーチがしっかり広がるようになります。
セルフマッサージ
■ アクション
1)親指のつけ根のふくらみを押す
2)小指のつけ根のふくらみを押す
3)親指と人さし指の間を押す
4)手の甲の骨と骨の間を押す
■ 回数
それぞれ10秒ずつ
今日のまとめ
今回は腱鞘炎の症状をやわらげるためのストレッチについてお伝えしました。もし腱鞘炎の痛みがひどい場合は医療機関の受診をおすすめします。今回ご紹介した、ストレッチやマッサージでも十分に効果はありますが、重症な場合は注射などの治療が優先されるでしょう。
週に1回でも効果は出ますが、週に3回やれば、なお効果が出ます。サロンワークの前後やすき間時間に試してみてください!
次回、連載第9回「腱鞘炎対策 予防エクササイズ」は3月8日(火)公開です。毎週アップしていくので、一緒に続けていきましょう!
以上、バズーカ岡田でした!
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バズーカ岡田(岡田隆)
日本体育大学体育学部教授/理学療法士
日本オリンピック委員会科学サポート部門員/日本ボディビル&フィットネス連盟ジュニア委員長/株式会社ジムガレージ取締役
1980年生まれ、愛知県出身。日本体育大学体育学部卒業、日本体育大学大学院体育科学研究科修了(体育科学修士)、東京大学大学院総合文化研究科単位取得満期退学。トレーニングは「心と体を鍛えるもの」をポリシーに、自らも選手・ボディビルダーとして活動しつつトレーニングを指導。骨格筋評論家として「ホンマでっか!?TV」などメディア出演多数。自身がプロデュースするジム「STUDIO BAZOOKA」、ボディケアスタジオ「ACTIVE RESET」を運営。
▽STUDIO BAZOOKA=studiobazooka.com
▽ACTIVE RESET=activereset.com
▽YouTube=バズーカ岡田の筋トレラボ
監修/岡田隆(バズーカ岡田)、八角卓克 構成・編集・取材/大徳明子 取材・文/大山くまお 撮影/上米良未来