ハサミをよく使う理美容師さんに起こりがちなのが、手の甲の親指側で起こる腱鞘炎です。これを「ド・ケルバン病」といいます。
手を手の甲側にひねるときに痛みが起こるもので、親指のつけ根あたりの炎症が原因です。
スマホを親指で操作する人に起こりやすいので「スマホ指」と呼ばれます。親指を握り込んだグーを作り、そのまま拳を小指側に曲げて痛みが増強するようなことがあれば、使い過ぎの予兆かもしれません!
手の甲側の腱鞘炎の原因になっているのが、前腕伸筋群です。ひじの外側からスタートし、前腕の背側(手の甲側)を通って指先までつながっています。
前腕伸筋群の中にある長母指外転筋(ちょうぼしがいてんきん)と短母指伸筋(たんぼししんきん)の炎症が痛みの原因になることが多いので、ここを含めてストレッチしてあげましょう。
手の甲を上にして腕を伸ばし、両手を重ねます。ひじはしっかり伸ばしましょう。
指を持って内側に折り曲げていきます。
前腕伸筋群はひじの外側の出っぱりから伸びている筋肉なので、折り曲げながら親指が下を向くように外にひねると、前腕伸筋群がよく伸びやすくなります。
前腕伸筋群
■ アクション
1)手の甲を上にする
2)指を内側に折り曲げる
■ 回数
左右30秒ずつ