美容室のメニュー価格の二極化、シェアサロンや業務委託美容室の台頭、従業員のいない“ひとり美容室”の増加など、社会や業界の急激な変化を踏まえ、アルテ サロン ホールディングスは抜本的な経営改革に着手する。
しかし、大規模な先行投資が必要となるため、短期的には収益を悪化させ、一般株主の利益を損なう可能性がある。
そこで、現在はジャスダックに上場しているが、これを廃止し、株式を非公開にすることを選択したという。
アルテ サロン ホールディングスの株式を買い付けるのは、株式会社ジェネシス(横浜市中区/代表取締役:吉原直樹)。
2022年1月11日付で設立されたばかりの会社で、アルテ サロン ホールディングスの創業者で現会長の吉原直樹氏が代表を務める。
大株主と持株比率は、第1位が吉原直樹氏(66.14%)、第2位が直樹氏の配偶者である吉原清香氏(22.51%)、第3位がアルテ サロン ホールディングス代表取締役社長の吉村栄義氏(11.35%)。
事業の継続を前提としたMBO(マネジメント・バイアウト)であり、上場廃止後も、吉原直樹氏や吉村栄義氏ら現在の経営陣が引き続き舵をとる。
TOB価格(公開買付価格)は685円。現状が490円(2月7日の終値)のため、株主に十分配慮した価格となっている。なお時価総額は、株価490円×発行済株式数1030万株で50億4700万円。
株式の買い付けが終了した後、所定の手続きを経て、上場廃止となる見込みだ。
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