コロナ禍でメンズの美容意識が高まっています。男性のメイクアイテム購入率は20代で18.2%。今や2割近くの男性がメイクアイテムを購入しているのです。
さらにメイクに使う1カ月あたりの費用を女性と比較すると、20代男性では5,692円。女性の3,469円を大きく上回り1.6倍に達します。
もちろん、男性のメイクの利用者が女性と比べるとまだ少ないため、スコアは引き上げられていますが、メイクをしている男性の美容意識の高さは注目です。
それでは購入アイテムを見ていきましょう。20代男性で最も購入が多いのは「下地」です。
外資系ブランドから、ドラッグストアやコンビニで購入できる価格帯のものまで、男性用下地は多くの種類があります。少し色味のついた男性用BBクリームも、「顔の赤みをおさえる」などの利用もあって人気です。
そして注目は、2位の「アイブロウ」「アイライナー」、7位の「アイシャドウ」。
上位に目元のメイクアイテムが多く上がっています。印象的な目元を作る「韓流メイク」の流行も影響がありそうです。
特に若年層はSDGsへの関心が高く、ジェンダーレス意識も高い傾向にあります。メイクに対しても「男性だから」「女性だから」という固定概念が低いのも影響しているのかもしれません。
実は、美容室でも男性の目元美容には変化が!美容室でのメニュー利用で、男性は「眉カット」が3位なのです。女性のメニュー利用と比較すると、大きく違いがあることが分かります。
男性は美容室で「カット・トリートメント・眉カット」「カット・ヘッドスパ・眉カット」などのセットメニュー利用が多いことも背景にありそうです。
眉を整えるだけで、ずいぶん顔の印象は変わります。メイクまではいかなくとも、少し印象を変えたい、身だしなみを整えたいと思う男性からのニーズも高いでしょう。
また男性の「眉カット専門店」利用も増えているように感じます。著者の通う眉カットサロンにも、カーテンで仕切られた「男性用」のブースが設置され、男性のお客さまと出くわすことも多くなりました。
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