川島文夫氏(PEEK-A-BOO)からアドバイスを受ける第1期生の仙田山清隆さん(Ash渋谷店)
美容界の次世代スターを3年かけて育成する「ジェネレーション ネクスト」。
シュワルツコフ プロフェッショナルは3月5日、東京・品川のASKアカデミーTOKYOで第1期生修了セレモニーを開催した。
美容技術からプレゼン力まで育成
ジェネレーション ネクストのプログラムでは、世界を舞台にショーやセミナー、フォトセッションで活躍する次世代スターを目指し、美容技術、デザイン力•クリエイティビティ、グローバルコミュニケーション力を身につけるため、30日間の国内トレーニング、3週間の海外研修、100時間の英会話レッスンを3年かけて行う。
メンバーは審査を経て選ばれ、1期生4人、2期生3人、3期生3人の計10人。
プロジェクトアンバサダーは川島文夫(PEEK-A-BOO)、サイモン・エリス(シュワルツコフ)の両氏。
プロジェクトトレーナには宮村浩気(AFLOAT)、新井唯夫(FEERIE)、松村祐一(PEEK-A-BOO)、山内政人(PEEK-A-BOO)、リチャード・アッシュフォース(SACO)、フミ・エグチ(Lunatic Fringe)の各氏ら、業界を代表する有名美容師やフォトグラファーが顔をそろえる。
研修では、一流講師から美容技術の指導を受け、フォトセッションやプレゼンテーションも学ぶ。また、技を磨くとともにアウトプットの舞台が用意されているのが特徴。
2018年の活動を例にあげると、メンバーは国内外のセミナーで講師を務め、6月のアジアビューティエキスポではステージを披露、シュワルツコフのマーケティングツールとして利用される作品の制作・撮影などを行ってきた。
セレモニーで3年間の集大成披露
セレモニーの冒頭、後藤秀夫シュワルツコフ プロフェッショナル事業本部長があいさつに立ち「今日で終了ではなく、ここからがスタート。彼らがこれからシュワルツコフのアンバサダーとして活躍していく中、当社はブランドとしてサポートし、業界の活性化につながるよう貢献したい。彼らが外に出て、いいロールモデルになることを期待している。2期生、3期生にも同じように育ってほしい」と期待を込めた。
修了審査では、第1期生の仙田山清隆さん(Ash渋谷店)、日和佐舞さん(hair atelier hiyori)、新納忠幸さん(Private Salon by AYOMOT)、山﨑飛鳥さん(Boris vian大和田店)が「ユニークで、カッコよく、美容師が挑戦したくなるデザインカラー」を課題としたスタイルクリエーションを発表。
イゴラカラーワークスやファイバープレックスを用いたデザインカラーは、3年間の集大成といえる渾身の作品。それぞれモデルと共に登壇し、プレゼンテーションを行った。
世界で活躍するには技術と華、プレゼン力
修了審査は、川島文夫氏、サイモン・エリス氏、フミ・エグチ氏が担当。「審査員はステージの下から見ることを意識したカット」「髪が動くことを意識したカラーの入れ方」「ステージライトを意識したモデルの立ち位置」など、国内外で数々のショーやフォトセッションを行ってきた第一人者ならではのアドバイスを送った。
また総評では、川島文夫氏が「3年前は本当に大丈夫かなと思ったりもしたが、今日はみんな100%完璧」と切り出し、それぞれの作品の魅力と成長した点をあげ、賛辞を呈した。
海外で活躍する日本人美容師の先駆けであり、一世を風びしたヴィダルサスーンのボックスボブを生み出した川島氏は、これから世界を目指すメンバーに向けて「美容師にはテクニック、ファッションが必要。その上でやはり、クリエイターには華がないといけない」と、自信をもった立ち居ふるまいの大切さを語った。
サイモン・エリス氏、フミ・エグチ氏からも激励の言葉が贈られ、4人全員が無事修了を認められた。サイモン・エリス氏から修了証書が手渡されると、メンバーはそれぞれ英語でスピーチを行い、世界の舞台での活躍を誓った。