大臀筋(だいでんきん)とは、お尻についている大きな筋肉です。
股関節(こかんせつ)を動かす筋肉で、直立姿勢や二足歩行をするときに、とても重要な働きをします。
ハムストリングスと同じく、大臀筋や中臀筋が硬くなると骨盤が後傾、後ろにかたむきすぎて前に出てこなくなります。
骨盤が後傾しすぎると、腰の不調の原因となります。猫背の人は、大臀筋が硬いことが多いようです。
また、大臀筋は胸腰筋膜(胸から腰の筋肉を包んでいる膜)としっかりつながっているのですが、大臀筋が硬くなるとこの筋膜を引っ張ってしまいます。
筋膜には痛みを感じるセンサーがあるので、このことが腰痛の原因につながっていると言われています。
余談ですが、ボディビルダーの世界では胸腰筋膜のことを「クリスマスツリー」と呼んだりします。背中から見るとクリスマスツリーの形に見えるからです。ぜひネットで画像を検索してみてください!
大臀筋は腰に大きな影響を与えている部分です。ここをストレッチでゆるめてあげましょう。
イスに座って右足を左足のひざに置き、右手でひざを下に押していきます。
押していくとお尻の筋肉が伸びていくのを感じるでしょう。
続いて、イスに座ったまま右足を左足のひざに置き、今度は右手で膝をグーッと自分のほうに引きつけていきます。
左右の足を組み替えて、それぞれ行ってください。
ひざを押すストレッチと膝を引きつけるストレッチを組み合わせると、大臀筋がまんべんなくいろいろな方向に伸びて柔らかくなります。
大臀筋
■ アクション
1)足を組んで手で膝を押す
2)ひざを引きつける
■ 回数
左右20~30秒×3セット