「珍遊記」「まんゆうき」(ともに週刊少年ジャンプ)などで知られるギャグマンガ界の鬼才、漫☆画太郎さん。
マンガ家デビュー30周年を機にガタロー☆マンとして絵本作家デビューを飾り、子ども向け笑本(えほん)シリーズが大好評を博している。
「ももたろう」「おおきなかぶ~」の既刊2冊について、理美容室でも販売できるよう少部数での販売がスタートした。
「悲劇は喜劇に、喜劇は超喜劇に!」
ガタロー☆マン(漫☆画太郎)さんが手がける「笑本(えほん)おかしばなし」は、「悲劇は喜劇に、喜劇は超喜劇に!」というコンセプト。
「かなしい結末がだいきらいで、世界中のむかしばなしをハッピーエンドに変えちゃおう」とたくらんでいるというガタロー☆マンさんが、独自の解釈を加えて描いた絵本。子どもも大人も思わず笑ってしまうことうけあいだ。
「理美容室で本を売る」を当たり前に!
実は、新刊書籍の販売は特に許可がいらないため、理美容室で今日から書籍を売ることも可能だ(古本の取り扱いは古物商許可申請が必要)。
町の本屋が姿を消していく中、店での滞在時間が長く、ヘアカラーやパーマの待ち時間に本や雑誌を手に取る機会の多い理美容室は、新たな書籍販売の場としての可能性を秘めている。
しかしながら、まとまった部数を発注するのは理美容室にとって在庫リスクがあって難しい。そこで今回「5冊セット」という少部数での卸販売がスタートした。
対象となるのは、「ももたろう」「おおきなかぶ~」の既刊2冊(どちらも1冊1200円)。5冊セットなら本来6000円のところが仕入れ値5400円(すべて税抜)となり、この差分600円が、仕入れた理美容室の利益となる。
シャンプーなどのサロン専売品にくらべれば小さな利益だが、新刊書籍は再販売価格維持制度で守られており、どこでも定価で取り扱われるため値崩れの心配がない。
また、「理美容室でモノを買ったことがない」という人に初めての買い物として勧めやすいという利点がある。
特に、「珍遊記」「まんゆうき」の読者世代の男性は「理美容室でモノを買うなんてまったく考えたこともない」という人も少なくない。一度、サロンで買うという体験をすることで次へのハードルが下がるため、店販・物販強化のためのマーケティング施策としても効果がありそうだ。