最近では気候変動対策を協議するCOP26 がニュースで大きく取り扱われるなど、環境問題に関して、業種問わず多くの関心が集まっています。コロナ禍で、SDGs※1やエシカル消費※2と言った言葉を一度は耳にしているのではないでしょうか。美容業界も無関係ではありません。
※1 SDGs=Sustainable Development Goals
※2 エシカル消費=地域の活性化や雇用などを含む、人・社会・地域・環境に配慮した消費行動
実は、美容業界はサステナビリティへの課題が多い業界と言われています。プラスチックパッケージ、施術で使用する薬剤の排水などが引き起こす環境問題は、イメージしやすいのではないでしょうか。
では、そういった課題に美容業界はどのように取り組んでいるのでしょうか?SDGsに取り組むサロン事例も増えていますが、利用者であるお客さまはどう感じているのでしょうか?データを見ていきましょう。
20~59歳の女性に、サステナビリティに関連する言葉の認知を聞いたところ、最も認知が高かったのは「SDGs」の55.5%でした。「サステナビリティ」は37.7%、「エシカル消費」は12.6%です。
「サステナビリティ」関連の言葉は、改めて並べるとそもそも種類が多いな…など思われた方もいらっしゃるかもしれませんね。「SDGs」の認知は半数以上ですが、「ダイバーシティ」「サステナビリティ」は4割弱、「エシカル消費」に至っては、まだ1割程度です。
ただ昨今、人や社会・環境に配慮した消費行動を意味する「エシカル消費」を意識する企業が衣服・美容でも増え始めており、目にする機会が増えてきました。お客さまの認知はこれからあがっていく兆しを感じます。
エシカル消費認知者に対して、意識するようになったタイミングを聞きました。「1~2年前」からが最多(「意識したことがない)を除く)で25.4%。1~2年前と言えば、ちょうどコロナが本格化したタイミングと重なります。
コロナにより私たちは大きな生活の変化を経験しました。地球環境や社会問題と「自分の暮らし」との繋がりを感じた方も多かったように思います。
あらためて「エシカル消費」について考えるきっかけになったのかもしれません。
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