資生堂ビューティークリエイションセンターは、2019年春夏のトレンドキーワードとして「ネオ・フェミニン」を発表した。
【2018秋冬 女性誌・SNS】「盛り」「色気」「甘辛」「アンニュイ」がキーワードに
来季予想に先立ち、まずは、2018年秋冬のトレンドを分析した。今季、女性誌やSNSで出てきたキーワードは「盛り」「色気」「甘辛」「アンニュイ」。
先シーズンでは、色っぽく媚びない自立した女性像が打ち出されたが、今シーズンは“自己表現を楽しむ、色気を感じる女性像”が多く見られた。
特に目立ったキーワードは「盛り」。これまでは目元か口元どちらか一方を強調し、もう一方は抜くメイクが主流だったが、今シーズンは目元と口元の両方にボリュームを出す「W盛り」メイクが登場。
また、柿色・渋柿色や赤茶色に代表される、くすみや渋さを感じるカラーが人気を集め、そこにラメやパールなどの質感を加えた、軽やかな色気のあるメイクが提案されている。
【2018秋冬 街頭トレンド】化粧感のある新たなモテ顔、セミロング人気の復活
東京で行った街頭調査は、日本女性の「新しいフェミニン」が読み取れる結果となった。
メイクアップは、半年前に比べて急激な変化が見られた。全体的に「化粧感」がアップし、肌はカバー感のある仕上がりに。
また、すっきりとした眉、オレンジ系の目元には繊細なアイライン、はっきりと輪郭をとる口元など、洗練度も上がってきており、少し前の「モテる顔」とは異なる、新しい「フェミニンな顔」が人気となっている。
ヘアのレングスは 16 年ぶりにセミロングが1位となった。今っぽい「外ハネ」ができる鎖骨くらいの長さが多く見られた。
また、髪を耳にかけて、顔周りをすっきりとクリーンに見せる傾向にある。
【2019春夏メイク】カラー・テクスチャーのバリエーション&コントラストで魅せる!
トレンドの変化を踏まえた上で、「SHISEIDO」「Za」を担当する資生堂ヘアメイクアップアーティストの渋沢知美さんが提案するのは、カラーやテクスチャーのバリエーションとコントラストで魅せるメイク。
すきのない肌づくりが今の気分
肌全体のトーンをあげるため、パープル系の下地がおすすめです。
やや明るめのファンデーションをムラなく塗布し、気になる部分はコンシーラーで丁寧に仕上げます。仕上がりは少しマットな質感がおすすめです。
チークは、軽くなじみやすいブラウンやオレンジなどで軽めに仕上げましょう。
オレンジ系アイシャドウを幅広めにのせる
人気のオレンジアイシャドウを上下のまぶたに幅広くのせ、色はしっかりめに出します。
大きめのグリッターやパールの質感のアイシャドウを選ぶと、マットな肌とのコントラストがつき、今っぽく仕上がります。
アイラインはごく細くまつ毛の際に繊細に引きましょう。
リップは輪郭をしっかりと
リップは唇の輪郭をはっきりと取ってから色をのせます。
はじめに肌と唇の境目をファンデーションで軽くカバーしておくと発色も良くなり、輪郭のラインも崩れにくくなります。
【2019春夏ヘア】人気はセミロング、顔周りをクリーンな印象に
「UNO」の商品開発・ソフト情報の作成に携わる資生堂ヘアメイクアップアーティスト谷口丈児さんが提案する2019春夏のヘアは、顔周りをクリーンな印象に仕上げるセミロング。
人気のセミロングでおすすめなのは鎖骨くらいの長さです。
ヘアアイロンを使って、内巻きと外巻きをミックスさせ、ランダムな動きが出るように仕上げます。髪のパサつきが気になる場合は巻いた後ヘアオイルなどでツヤを与えましょう。
前髪は自然な量感を保ちながら、横に流さずまっすぐに下ろして、毛流れを整えます。クリーンな印象にするため、スプレーで軽く固めます。
片側を耳にかけて、すっきりと顔を出すのがおすすめです。
【2019春夏トレンド】春にかけて楽しむ、もう一つのカラーメイクアップ
暖かくなるにつれ、試したくなる明るめカラー。今季は質感にこだわって、輝きのあるアイテムをセレクトしましょう。
目元はブルーやグリーンなどの寒色系のアイシャドウを透け感がでるように軽めにのせるのがポイント。
リップには、パールやツヤのあるピンクリップをセレクト。輪郭をきちんととり、色をしっかりとのせ、上からグロスなどを重ねると旬の春顔に。
今回のトレンド分析は、資生堂が1987年より続けている「ビューティートレンド研究」によるもの。
街頭調査や雑誌の傾向、世界のコレクション情報などを収集し、それらを総合的に分析した上で、最新のメイクやヘアのトレンドを予測している。