コロナ禍でニーズが高まる店販。実際にどのような方が購入しやすい傾向にあるのでしょうか?
美意識が高い人?市販品よりも高品質なものを求める本物志向の方?などさまざままなイメージを持っている方も多いかと思います。実際にどのような方が購入しやすい傾向にあるのか、調査データを元に検証していきます。
まず、ヘアサロンでの「店販購入経験者」と「未経験者」の価値意識の差分から見ていきます。
こちらは差分が大きかった上位項目になりますが、美意識以上に「指名をするほうだ」「悩みを相談するほうだ」「スタッフとはよく話すほうだ」といった項目の差分が大きい結果に。スタッフとの関係性の強さが店販購入に影響を与える可能性が見えてきます。
ホットペッパービューティーアカデミーでは9月に「店販を売るコツ」という動画セミナーを公開したのですが、その中でも「悩みを引き出しプロとして提案すること」や「自分が実際に使用して良さを伝えること」が重要であることを伝えています。この結果にも合致していると感じます。
次に、「店販購入経験がある」と回答した人が、サロンを利用している時間帯について見てみます。
平日・土日祝の時間帯別にどのように分布をしているのか見てみると、「平日午前中」が最も高い結果に。回答者の割合全体としても少し平日の割合が高いものの、ヘアサロンでは「購入未経験者」と比較しても「平日午前中」の来店比率が約1.4倍と高いことも分かりました。
実際に、サロンの取材をしていても「平日早い時間帯の主婦の方の購入率が高い」といった声も聞きます。平日は比較的混雑が少ない時間帯に、スタッフが店販案内する時間を確保できていることが要因かもしれません。
では次に、店販購入経験者に、購入の理由と購入した商品の満足度を聞いたデータを見てみましょう。
購入理由上位は「サロンのスタッフの説明をきいて良さそうだと思ったから」「施術中の使用感が良かったから」。ここでもスタッフによる案内の重要性がわかります。
また、購入した商品の満足度は7割以上と非常に満足度が高いことからも、ぜひ積極的に案内をしたいところです。しかし、店販案内をすると嫌がられる、といった印象をお持ちの方も少ないのではないでしょうか。
そのため、今度は「店販購入による意識の変化」というデータをみていきます。
Page: 1 2