美容室出店型BtoBtoCのECサイト「milbon:iD」。ミルボンは、同サイトの登録会員数が2021年9月時点で10万人を突破したと発表した。
さらに10月1日より、各種POSシステムとの連携をスタート。利用サロンにとっては、売上管理やデータ分析などの利便性が大きく改善されることになる。
1年半で登録美容室2500店、登録会員10万人
2020年6月に開設された「milbon:iD」は、想定を上回るスピードで登録会員数が増加している。
「2021年末に登録会員数6万人」という年初の計画を半年で達成。9月末時点で10万8000人となり、ついに10万人を突破した。
2020年末 | 2021年6月末 | 2021年9月末 | |
登録店舗 | 1,300店 | 2,000店 | 2,500店 |
登録会員 | 2.7万人 | 7万人 | 10万人 |
店販売上4割増の美容室も
美容室でのカウンセリングとリアル顧客のみの登録を前提に、いつでもどこでも買えるネットの利便性を活かすというのが美容室出店型BtoBtoCの強み。
「milbon:iD」を導入後、店販の売上が前年比4割増、5割増と伸びている美容室も複数あるという。
導入事例① MINX銀座店
MINX銀座店(東京都中央区)では、オージュア、milbon、インプレア、ヴィラロドラを取り扱っている。
4ブランドをあわせた2021年1~5月の売上は前年比147%。このうちmilbon:iD経由の売上が4割近くを占めている。
また、これまで使っていなかった商品についての問い合わせやケアの相談など、 milbon:iDをきっかけに、お客様と新たなコミュニケーションも生まれているという。
導入事例② TORIKO
TORIKO(長崎市樺島町)では、オージュア、インプレアの2021年1~6月の売上が前年比140%に伸びた。
同店は以前より店販品の発送サービスをしているが、milbon:iD経由で購入された分はミルボンからお客様の自宅へ発送されるため、サロンスタッフの業務が軽減されたという。
POSシステムと連携、順次拡大
会員数が順調に増え、利用サロンでの効果も出ているmilbon:iD。さらに10月1日より、POSシステムとの連携を開始した。
milbon:iDとPOSシステムを連携することで、利用している美容室にとっては売上管理業務が簡略化され、より効果的なデータ分析が可能となる。
連携先は順次拡大していく予定で、すでに「SalonAnswer(サロンアンサー)」「Salon de Net(サロンドネット)」「POS lab(ポスラボ)」との連携が決定している。
ミルボンでは「美容室とそのお客さまを繋ぐプラットフォームとして、今後も便利な機能を拡充していく」としている。
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