美容室チェーン大手のアルテ サロン ホールディングスとケンジグループが連携し、2021年9月6日より職域接種を実施する。
両社連携で400店舗規模
両社はともに神奈川県に本拠地を置き、アルテ サロン ホールディングスは関東・関西で約300店舗、ケンジグループは神奈川・東京エリアで約120店舗を展開している。
ワクチン接種の対象は両社の従業員およびその家族で、予定人数は約1000人。従業員が安心して働ける環境、サロンのお客様が安心して利用できる環境を整える考えだ。
職域接種の実施概要
ワクチン接種は、1人につき2回必要。1回目を9月6~8日にかけて行い、2回目をその4週間後に行う。
実施場所は、アルテ サロン ホールディングス横浜本社(横浜市中区翁町1-4-1 アルテマリンウェーブビル5階)。
アルテ サロン ホールディングス
店舗数:332店舗
従業員数:994名
売上高:78億円
※2020年12月期(連結)
ケンジグループ
店舗数:118店舗
従業員数:1021名
売上高:75.4億円
※2020年12月現在
編集長の目
アルテ サロン ホールディングスとケンジグループが、美容室による職域接種を行います。
両社とも昨年12月時点でそれぞれ1000人規模の企業ですので、従業員と家族をあわせて1000人の職域接種だと少なく感じるかもしれませんが、各種報道の通り、ワクチンの確保は難しく、精いっぱいの努力によるものだと思います。
私自身も、職域接種の実施企業やワクチン接種を奨励している代議士に話を聞きましたが、当初は「最低1000人。多いほどいい」との話が「1000人分なら出せる」に一転しました。
また、ワクチン自体は国から無料で提供されますが、運営費は補助金では足りずに身銭を切っての対応なのではと思います。ワクチンを無駄にできない=失敗できないために職域接種にくわしいアドバイザーや運営代行を入れたり、予約システムを用意したり、医師・看護師への支払いなど相当な費用がかかるためです。
ニュース記事としては従業員数が必要なため最後に入れましたが、当然この疑問がわくかと思いますので捕捉いたしました。最後にもうひとつ。ワクチンは強制するものではなく、あくまで希望者のみの接種であることも申し添えておきます。
※東京都の理美容室に在住・在勤の方は大規模接種が始まりました
→東京都大規模接種、ワクチン対象に「理美容業」