世界最大の化粧品会社であるロレアルが、その設立100周年を記念し、革新的ヘアカラーとして世に送り出した「iNOA(イノア)」。
それから10年。2019年3月、日本人の髪に合わせた処方のiNOA(全30色)が満を持して登場する。
発売に先駆け1月22日、東京・品川で「iNOA LIVE」が開催された。
当日は、iNOAによる3つの革新、カラーメニュー料金2000円アップの提案、おもてなしとしてのヘアカラー体験のプレゼンテーション、有名美容師によるステージ、iNOAのイメージモデルを務める水原佑果のトークショーなどが行われた。
オイルカラー革命「iNOA」 3つの革新
iNOAのキャッチコピーは「ヘアカラーの常識をぬり変える オイルカラー革命」。
革新的とする理由は3つ。
①全く新しいダメージレス体験
染毛過程から髪のダメージにアプローチ
②オイルグロス発色
奥深さ×透明感×グロス感
③アンモニア無配合
ツンとした臭いをなくし、サロン体験を変える
リピート率向上につながる「ダメージレス」
通常、ヘアカラーの主成分は水だが、iNOAは製品の60%がオイルで出来ている。
カラーリングは、アルカリ剤の力でキューティクルを開いてアルカリ剤と染料を髪の内部に浸透させるが、これがキューティクルにダメージを与えている。
そこでiNOAでは、世界的特許取得の独自技術「オイル デリバリー システム(O.D.S)」を採用した。
“水と油”ということわざがあるように、水と油は互いに反発しあう存在。オイルが髪表面に付着すると、水はオイルから逃げ出そうと、親水性である髪の内部へ効率よく浸透する。
つまり、髪表面に付着したオイルが、水に溶けた染料とアルカリ剤を毛髪内部に押し込むというメカニズムだ。
髪の表面がアルカリ剤にさらされず、キューティクルをほとんど開かないため、髪へのダメージを最小限に抑えられるという。
日本ロレアルの調べによると、70%以上の女性がダメージヘアに悩んでおり、ヘアカラーは髪を傷めるというイメージがある。
この悩みを解決するダメージレスのヘアカラーは、お客様のリピート率向上につながることが期待される。
サロンならではの仕上がり「オイルグロス発色」
iNOAのオイルグロス発色は、赤みと黄みを抑制する。
奥深い色みでありながら透明感と、オイルベースならではのツヤ感があるのが特徴。
施術から日数が経ち、自宅でシャンプーを重ねても色みがキープされるため、お客様の満足感が高まるという。
ホームカラーではできないサロンならではの仕上がりは、サロンの強みとなりそうだ。
「アンモニア無配合」がサロン体験を変える
iNOAという名は、Innovative(革新的) No Ammonia(アンモニア無配合)からつけられた。
ヘアカラー特有のツンとした臭いがないため、お客様にとって安心感や心地よさにつながるのはもちろんのこと、美容師の働く環境の改善になる。
また、ヘアカラーの調合をお客様の前で行っても不快感がないため、薬剤を新鮮な状態で塗布できる。
サロンカラーに新たな付加価値を
iNOAのラインナップは、1剤がファッションカラーからグレイカラーまでの全30色で各60g(仕上がりの明るさは10レベルまで)。2剤が3%と6%で各1000mL。
一般的なカラー剤に比べて高価だが、iNOAの3つの革新は、お客様のリピート率、来店頻度、カラー平均単価の向上をもたらすため、ヘアカラー施術の価値とメニュー価格を上げられるという。
ダメージレス、美しい発色、信頼・安心という消費者ニーズに応えたことで、発売前テストの消費者評価は「通常のヘアカラー料金より1000~2000円高くてもiNOAを使いたいという人が82%」(ロレアルプロフェッショナルプロダクツ事業本部・松岡優典シニアプロダクトマネージャー)と非常に高い結果が出た。
10年前から発売されている世界各国ではプレミアカラーとして定着しており、それぞれの国で、日本の2000円に相当する単価アップに成功しているという。
またiNOA LIVEでは、茶道家の松村宗亮氏が、茶道もサロンも非日常の空間であるとして「高付加価値サービス」についてのプレゼンテーションを行い、茶道の一連の流れのようにお客様をおもてなしすることを提案した。
例えば茶道では、最初に道具の“お清め”を行い、お茶をたてる。
サロンでもアロマの香りのするおしぼりを渡し、ヘアカラー薬剤をお客様の目の前で混ぜるなど、一連の動作をおもてなしの心を持って美しい所作で行うことで「サロン体験」という価値が向上するという。
ロレアル100周年の威信をかけたイノベーション
発表会の冒頭、日本ロレアル副社長兼プロフェッショナルプロダクツ事業本部長の齋藤匡司氏は、個人的意見だと前置きした上で次のように述べた。
「ロレアルの歴史の中でも、ブレイクスルーと呼べるイノベーションは2回しかない。1回目は、創立者であるウージェンヌ・シュエレールがつくった、ロレアルの始まりである1本のカラーチューブ。2回目は、ロレアルが100周年の威信をかけて開発したiNOAだ」
消費増税に伴い家計の引き締めが予想される日本では、サロンでヘアカラーすることの価値を一段と上げる必要があり、その点でも、iNOAは「価値あるサロン体験」を提供できると自信を示した。
有名美容師のステージや水原佑果トークショーも
実際にiNOAを使った美容師によるプレゼンテーションには、浅野宏明さん(RISEL x.o.x.o.)、朝日光輝さん(SUNVALLEY)、磯田基徳さん(siki)、久保雄司さん(SIX.)、小谷英智香さん(salon dakota)、坂狩トモタカさん(SHEA.)、冨山倫宏さん(Belle)、伏木麻弥さん(kakimoto arms)ら豪華メンバーが出演。
iNOAでカラーリングしたモデルと共に登壇し、レシピが公開された。
また「施術後の方が手触りやツヤ感がいいと言われる」「においのストレスが軽減されるので、お客様の満足度が上がり、スタッフも気持ちよく働ける」と、先行導入の手応えを語った。
さらに、女優・水原希子の妹としても知られるモデルの水原佑果が、「挑戦したかった」というシルバーのヘアで登場。
普段からいろいろなカラーを試し「ヘアカラーは私の一部」という水原。
iNOAの使用感について「トリートメントしたみたいに、髪の毛1本1本がうるおう感じでさわりたくなる。本当にツンとしたにおいがゼロ!」と話し「ファッションやビューティー感度の高い人には間違いなくおすすめしたい」と太鼓判を押した。
最後に、シュウ ウエムラ本部の小野田遼平本部長が「iNOAの革新は製品そのものだけではない。新しいサロンメニュー、新しい価値といった、製品のその先にあるものを届ける」と述べ、盛況のうちに閉会。マーク・パンサーによるシークレットライブへと移った。
なお、大阪でも1月28日に同様の発表会「iNOA LIVE」を予定している。
▽大坂「iNOA LIVE」の申し込みはこちらから=https://www.loreal-professionnel.jp/05_hairdresser/inoa/