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次世代のスマート経営! 客単価1万円超、店販比率10%超、キャッシュレス決済60%超の新サロン

佐々木 大地
ささき だいち/ヘアサロンmoto 代表
美容学校時代はコンテストに精力的に参加。卒業後は、10店舗展開の中規模サロンに入り、1年でスタイリストデビュー。雑誌『JUNON』でヘアメイクを担当。23歳で新店の店長に就任し、24歳で月間売上180万円になる。25歳でフリーランスとなり収入が倍増。26歳となった今年、手取りで月収100万円を達成。7月10日、千葉・船橋に自身初のサロンとなる「ヘアサロンmoto」をオープン。

男性客の多い、千葉の高単価サロン

東京駅まで快速で25分ほどの船橋は、県内では千葉市に次いで人口が多い。今年7月10日、佐々木さんは自身初のサロンとなる「ヘアサロンmoto」をこの街にオープンした。

「僕は北海道からこちらに来て、独立前から船橋で働いて7年目になりますが、ほぼ東京という印象。駅の北側は住宅街ですが、motoのある南側は繁華街で人が多いんです」

スタイリッシュな店内。店販も含めた客単価は1万2000円を超える。キャッシュレス決済は、オールインワン端末機のstera terminal(ステラターミナル)を利用

取材で訪れたこの日は、オープンから1カ月が経とうという頃。顧客の男女比は6対4で男性が多く、男女とも20代後半から30代前半が多い

オリジナルの髪質改善メニューとメンズパーマが人気で、店販も含めた客単価は1万2000円~1万3000円。高単価なこともあり、6割の人がキャッシュレス決済だという。

「最初は現金払いだったお客様も、対応しているとわかると次回からキャッシュレスになるんですよね。特にパーマをかける人は、ほとんどがクレジットカード払い。これからもっとキャッシュレスの割合が増えると思います」

違いを打ち出すオリジナルメニュー

motoの一番人気は、ダメージを抑えたオリジナルの髪質改善メニューである「テクスチャーコントロール」。

「髪質改善とストレートパーマの中間のような施術で、ボリュームを落として扱いやすい髪質にするのが目的。クセを完全に無くすことはできない代わりに、ダメージを抑えられるのが長所です」

「お客様が本当に求めているのは、扱いやすい髪になることと、その過程で髪が傷まないこと」

施術料金は、ストレートパーマが1万5400円、テクスチャーコントロールが9900円、髪質改善トリートメントが7700円。

「ストレートをかけるほどではないという人なら、トリートメントを毎回するよりも、テクスチャーコントロールを1回しておくほうがお得というメニュー設定です」

サロン名のmotoは漢字で「素」、ありのままという意味を込めた。「ありのままを組み合わせて、素の髪をきれいにするというのが、自分の美容師としての原点。テクスチャーコントロールはそれを叶える施術です」

施術と親和性のある店販提案

独立前から店販は得意だったという佐々木さん。美容室でしか買えないもの、いまトレンドのものを厳選して取り扱っており、motoの店販比率は10%を軽く超えているという。

うちでパーマをかけたなら、そのスタイルにあうスタイリング剤はこれです、という提案が大事。単にスタイリング剤というだけならコンビニでも買えるんですけど、市販品との違いをしっかり説明すると3人に1人は買っていただけます

パーマをしている人のためにつくったオリジナルシャンプー&トリートメント「RE WAVE by moto」

自身初のサロンを持つにあたり、オリジナルブランドも開発した。

パーマをかける人が多いサロンになるので、パーマ用のシャンプー&トリートメントをすごくこだわってつくりました。ケラチンと結合してダメージを補修するというヘマチンをたっぷり入れています」

店販は技術売上のプラスオンになるのはもちろん、顧客との関係深化やリピートにつながるというのはよく言われるところ。

店販の提案やその場でのトリートメント追加などを「いま手持ちがないから」という理由で断られないという「機会損失の回避」も、キャッシュレス決済のメリットのひとつだ。

キャッシュレスあるある?
佐々木さんの苦い体験談

新卒で務めたサロンを辞めた後はフリーランスとなり、面貸しサロンで独立資金を貯めた佐々木さん。フリーランス時代もカード払いOKにしていたが・・・?


「実は、そこで使われていたキャッシュレス端末機は、対応しているクレジットカードの種類が少なくて。他のカードを使うつもりだったお客様を、現金を下ろしに行かせてしまったこともありました」

この経験を経て、自分のサロンをオープンする時に最重視したのは「あらゆる決済に対応している」こと。

motoで導入しているstera terminal(ステラターミナル/写真)は30種以上の決済手段に対応している。「機会損失を回避する」「お客様に不便な思いをさせない」のがポイントだ。

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 「事務の手間が減れば、施術など本来の業務に専念できるので、効率アップになっています」

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