コロナ禍でヘアコンテストの延期や中止が相次ぐ中、若手が参加できる大会を自分たちの手でつくろうと、熊本県の美容師有志が立ち上がった。
県内の13の美容室が協力し、2021年10月11日、熊本市内のライブハウスでヘアコンテスト「Kumamoto Campanella(熊本カンパネラ)」を開催する。
「美容師にとってコンテストは甲子園」
熊本カンパネラの発起人は、熊本市内で美容室2店舗を経営する、カムジーヘッド代表の岩本陽介氏。
「若いころにコンテストで惨敗したことで視界が広がった。コンテストは、美容師にとって甲子園のようなもの」と話す。
岩本氏は「オンラインが進んでも、首都圏と地方の美容師では機会の格差が大きく、コンテストが無くなると、化学反応を起こす機会がますます減ってしまう」と危機感を抱いている。
そこで今回、「若手美容師が技術を競い合い、夢と可能性を切りひらく場」として、自主企画のコンテストを立ち上げた。
熊本県内の13サロンが参加
熊本カンパネラでは、コンテストを通じて
1.若手美容師の育成
2.熊本の美容師のレベルアップ
3.求人難の解消(魅力的な地元サロンの認知度アップ)
を目指す。
この趣旨に賛同した熊本県内の13サロンが参加。スタイリスト25名、アシスタント25名がエントリーする予定だ。
「熊本カンパネラ」参加サロン
COMEGHEAD / ETOILE / ASGLOW / COPAIN / ヒロノタクヤ / JAMMIN / ANDRE / AXIS / LOTTI.NONET / BEHIND THE CURTAIN / SASE / CHOU CHOU / PRIMp
クラファン初日に80万円達成
開催資金を集めるため、6月28日より、キャンプファイヤーでクラウドファンディングを開始した。
たとえ目標金額に達しない場合でも参加サロンの持ち出しで開催するというが、公開初日で目標金額80万円を達成。現在は、イベントの無料配信費用として150万円を目標に協力を募っている。
クラファン協力者には、オリジナルのステッカーやTシャツなどの他、協賛企業であるアリミノ、シュワルツコフ、ミルボンのシャンプー&トリートメントなどが出資額に応じてリターンされる。
なお、審査員には、ヘアカラーのスペシャリストとして活躍する長崎出身の福永圭祐氏(U-REALM)、福岡でサロンを経営しながらクリエイティブ活動を積極的に行っているヘアデザイナー・いけののてるまさ氏(Pluss teru biyousitsu)が決定している。
熊本カンパネラは「単発のイベントではなく、毎年しっかりと継続をしていくイベントとして育てていく」考えだ。
熊本カンパネラの開催概要
日時
2021年10月11日(月)12時開始、16時終了(予定)
テーマ
リアリティブ
「似合っていてトライしているか?」を審査する
会場
KUMAMoTo B.9 V1
(熊本市中央区城東町5-13)
部門
スタイリスト部門25名
アシスタント部門25名 ※変動あり